9マルキの一元(ひともと)は実在するでしょうか?
大島紬には2種類の7マルキがあります。実はこの2つには、
決定的な違いがあります。 それは織り技法です。

右側の大島は、見慣れたT字の絣模様(“片ス”と呼びます)が
連なっています。 近年の大島の典型的な絣模様です。
一方左側の大島は、なにか十字型の絣模様が見えます。

これは一元(ひともと)と呼ばれる技法で、下に示すように
絣模様の構成が違います。
大島紬最大の特徴である、絣の白をよりくっきりと表現できる一元は、
つい20年前には主流の技法でしたが、近年では有能な職人の
急速な減少により、簡易な片スが主流となりつつあります。
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| 簡略化したイメージです。実際の織りはもっと複雑です。 |
片スが縦横1本ずつ絣合わせすればよいのに対し、一元の場合縦横2本ずつ、
計4本の絣合わせが必要となります。その技法の困難さは、総絣と比するべ
きもので、一元では7マルキが限界と、市場では言われています。