きもの美人
初夏 No.1  2001年  (17)


着物好きが高じて、今心待ちにしているのは、ココロちゃんの絵を描いた
お誂えのきものと帯。
京都の作家さんにお願いしました。
いつかは欲しいと思っていたのですが、希望するような絵を書いて下さる方に出会うまで時間がかかりました。
その作家さんは、こまかい線を写実的に描いて下さいます。

その帯はしゃれ名古屋帯です。前に絵を入れると帯締めで絵が分断されるので前は無地ぼかし。お太鼓にココロちゃんが
伸びをするポーズです。この姿の写真撮影に1年かかりました。

きものは一越ちりめん地の左袖下に親子2匹(ココロちゃんとその子)の絵が入り、
八掛けにも違う形のココロちゃんが入ります。

着姿を前面から見ると、きものも帯も無地に見えてしまうかもしれませんが、さり気ない動きの中でココロちゃんが登場します。

わあ!わくわく。
1回出来上がってきたのですが、色と生地が希望どおりではなかったので、やり直してもらっています。いつできるのかな??


小口秀子さん

美容院を経営して20年。
その後、3年ほど前からきものの虜になりました。
ふと覗いた呉服屋さんに掛けられていたきものの柄行きがモダンで新鮮に感じました。

それから徐々にきものを揃え始めました。ずうっときものに囲まれて生活したいので、きものコーディネートの講習を受講中。
今秋から西陣の帯屋さんのアドバイザーとして催事に立つ予定です。

3歳の猫のアメリカンショート、ココロちゃんは、大切な家族です。

このきものは牛首紬のたたきの黒です。
色が気に入って買いました。
帯はすくいの丸帯。
丸帯は何本か持っています。




きものを自由な発想で着たいと思います。
これをやってはいけないと、タブーを作るのは良くない。あれもこれも受け入れられる着こなしを望んでいます。

訪問着を家族の結婚式で着たらなぜいけないか?
ポリのきものの上になぜ正絹の雨コートを着るの?
動きやすくするためには、前身ごろを後ろ身ごろよりも多めに取ったらどうか?
肩を細く見せるには、衿肩開きを手加減で丸く縫ってもらえたらいい。

色んな事を考えます。
そして工夫しているんです。
美しさの追求です。
さり気なく本気 (笑)
  

これは洗えるきものです。
対丈で作ってみました。
こうすれば
雨コートに見えませんか?
きものと雨コートの併用ができるんです。
掛け衿ではなくバチ衿にして後ろ身ごろ
の切り替えをなくして、前をブローチなどで留めれば出来上がり。

こんな工夫がタノシ〜イ!
お手頃なきもので、色んなチャレンジをしています。



濃い色のきものばかり
持っています。
なぜ?って、細く見えるから。

秀子さん、こんなに細いのに!
と女将はしきりに薄い色のきものを
着るように薦めました。(^−^)

持っているきものの色は黒、茶、緑位
です。長襦袢だって地味な色が多い。
この赤い長襦袢は秀子さんにとっては
めずらしい色なんです。

          


    ココロちゃんと遊ぶのは、
とっても楽しいんです。

ああ〜高い帯の上にココロ
ちゃんが!
平気!平気!
気心知れた仲なんです。
ココロちゃんときものもね。

帯は楽な付け帯をプロの方に
作っていただいて、後は見よう
見真似で自分でもっと簡単に
仕立ててしまいました。

風呂敷やジャワ更紗の布で帯を作ったり
「帯」になぜか惹かれます。

それに、人が持っていない物が
欲しいんです。
スカーフ止めを帯止めにしたり、
ネックレスを壊して羽織紐に。
わあ〜止められない。★ ☆彡

前ページへ   次ページへ