生産工程

 選繭(まゆより)

まず、繭の選別から始めます。
牛首紬は、古くから牛首紬は
選除繭(せんじょまゆ)
呼ばれる繭を使用してきました。

選除繭とは、生糸にしても高価では売れない
玉繭(たままゆ)
屑繭(くずまゆ)のこと。
現在では希少性が高く高価な玉繭を使用しています。
玉繭とは、2匹の蚕が1つの繭を共同でつくる繭のことです。


 


 煮繭(まゆにい)

選繭した良質の繭から糸を引き出すために、適当な温度で煮沸します。
これは繭にある
セリシンを取り除くためで、品質確保のための重要な
工程の1つです。

煮沸する温度次第で、真綿のようになってしまったり糸が引けなかったり
するので温度の管理も重要なポイントです。
 

 ↓

 選糸(ざくり)

煮繭の終わった繭から1本の生糸を取りだします。
足踏み繰糸機で、釜の中で繭を浮かせながら糸をいります。   

 ↓

  製糸(のべひき)

繰糸釜の湯の中へ煮立った繭を入れ、玉繭60個から引き蜘蛛の糸のように
細い糸を引き出し、1本に合わせます。
都合120本の糸が複雑に絡み合って横糸となり、
「釘抜紬」(くぎぬきつむぎ)とも
言われる牛首紬の強さはこの玉糸にあります。

しかし、2匹の蚕が不規則に糸を吐いているために2本の糸は絡んだ状態で、
それらをムラのない糸にするのは、技術者のカンに頼っており、熟練した者で
なければ玉繭は扱えません。
約4000個の繭で1反分の糸を引きます。
牛首紬独特の伝統的手法です。



  ↓

 撚糸 (ねんし)

1本または2本以上の糸にヨリをかます。撚糸により強度や伸縮性などを変化させることができます。   
 
  ↓

 精錬(かせわり)

  ↓

■  染色

草木染です。
特筆されるのは、古老の記憶に従って奈良・平安時代の古法を復元させたという
藍染めです。 
化成ソーダやぶどう糖を入れたりせずに、スクモを灰汁で溶き、自然に発酵させるという
本来の藍染技法で、藍の美しさや堅牢度もこの方法にまさるものはありません。

空気の入ったいい糸に最善の染めとして表現されます。

また、黒百合
から良い色がでるという伝承を元に、「直接に緑の色は出せない」と言われる
萌葱(もえぎ)色の染色を完成させました。
黒百合染めのページをご覧下さい。
(白生地は、後染めとして京都や金沢で染められます。)
 

 ↓

  糊付け
 
 
織るときに縦糸の摩擦を避け、糸はけを良くするために少量のふのりをつけ縦糸を固めます。 

 ↓

  図案
 
 ↓

  糸撚り(いとより)

 ↓

   機掛

                         

 ↓

  だ巻

 ↓
   機織り

縦糸が入る毎に点検をし、上下の縦糸で包み込みように織り上げられます。 糸が柔らかいので特に絣合わせが至難です。
 

■  仕上げ検査


みなさまのお役に立ち、楽しんでいただけるサイトになるよう、日々努力を続けて参ります。
ご意見、ご要望、感想など何なりとお寄せ下さい。心からお待ちしています。