染め技法

京都西陣の、丹後の生地を中心に独自の組織と風合いのある生地を使って織った染め技法です。

先練りの糸をお召緯の機で、打ち込みを強く織った生地で着易いと

好評です。さまざまな染め技法をご覧下さい。


(1)帆布染め    (2)布目染め     (3)沈金加工   (4)糊たたきぼかし  (5)雲龍染め

 

(1)帆布染め

帆布独特の荒い織り目を利用して糊で下加工をして、その上から色が付いた糊で加工しました。

渋味のある風合いの染め上がりになります。

(2)布目染め  

豆腐のコシ裂、または寒冷紗(かんれいしゃ:包帯のように目が荒い布)の上から柄のりを置いて染めました。

平面的ではない陶器の布目窯のような味わいが出ます。

(3)沈金加工 

蒔絵や絵画に見られるいぶし金の味をきものの世界に取り入れました。

後から金加工したのではなく、柄を染める前に金加工して水洗をくぐりぬけ、いぶし金のような深い味わいを出しました。

(4)糊たたきぼかし 

薄く延ばした糊をたたきほうきで軽く付け、生地の上に加減を見ながら繰り返したたいて行きます。

吹き付けたようにきれいなぼかしではなく、荒い変化に富んだ面白さが有ります。

(5)雲龍(うんりゅう)染め

手すき和紙の雲龍紙を生地に張り付けて、糊写しにして染め付けます。

雲龍紙の上から色を染めて、雲龍紙の和紙の形が生地に写るのです。

反物1枚に何十枚も雲龍紙を使い、1回限りのものです。

 

さまざまな技法で染めたきもの 型紙は300枚以上使うことも有ります。