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■  江戸小紋の値段の差は何ですか?


ネットで同じ正絹でも
あっというほど安いものがありますが
 その違いはなんなのでしょう?

 

違いその1: 染め方の違い

手染めの場合は手作業による複雑な工程になります。

江戸小紋は

1.型紙彫刻、

2.型付(型紙を布にあて防染糊を彫刻した文様にすりこむ)、

3.地色の染色の三つの工程から成り立っています。

型紙

この江戸小紋を染めるのに欠かせないのが型紙です。
型紙には丈夫な渋紙(和紙を柿渋で加工したもの)が使用されます。


これに、さまざまな手彫りの技法で、模様を彫り抜いて行きますが、
粟粒のような小さな模様をひとつひとつ彫っていくので、気の遠く
なるような作業です。

                               手に持っているのが渋紙です。



 かたや機械染めになると、輪転機のように次々と印刷が
 可能になります。


 例えば風景を写真でとった場合、くっきりと写った風景を
 何枚も焼き増しすることができますね。


 これら焼き増しを機械染めに例えたとすると、


 手染めは

 風景を一枚一枚手で描く、油絵のようなものといえます。


 出来ありを比べたときの違いとしては、
 機械染めは生地をおさえつけて染めるので平面的に、
 手染めの場合は、立体的がにみえます。

 しかし機械染めは、むらなくきれいに染まりますので
 機械染めを決して否定しているわけではございません。

違いその2: 生地の違い

 

 同じ正絹でも、その質はぴんからきりまでございます。

 お値段の高い江戸小紋になりますと、やはり最高級の
 生地を使っておりますし、

 染める柄によってクセがありますので、
 そのクセに応じた生地選びをしています。

これらのコストの違いが、お値段の大きな違いになるようです。

 

【問】手染めと機械わけを見分ける方法はありますか?

・耳とよばれる生地の端の部分

 手染めの場合、生地を固定させるために耳があります。
 機械染めの場合には耳がありません。

 しかし最近では機械染めでも
 手染めに見せるように、わざと耳をつける場合があります。


【問】落款は信用できますか?


  落款がある場合でも、

 「○○先生監修」の場合は染めていなくても落款がつくことが

 あります。
 

 
・経済産業大臣指定伝統的工芸品に指定されているのは
 手染めの江戸小紋=東京染め小紋です。

 

 

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