純子様
伊藤様はじめ皆々様
先ほど、着物宅急便にて受け取りました。
箱を開くときからドキドキしてしまいました。
私の能曲に対する思いを掬い取って、細やかな筆使いで見事に表現して
くださった加納先生の絵柄の美しいこと!
ちょっとした瞬間に絵柄に挿した銀色がほのかに輝いて、
惚れ惚れと致します。
それに華やかさがあるのに決して派手過ぎる事のない地色、 地模様は、
何処でも探すことができない絶品だと心から嬉しく満足しています。
眺めているだけでも目頭が熱くなります。
このような素晴らしい着物にめぐり合えて、これまでの加納先生や、
きもの人の伊藤様はじめ皆様のさまざまなご配慮に対して
心から感謝いたします。本当にありがとうございました。
この着物に魂を込めるのは、11月18日の舞台本番の日と思います。
改めてその頃にご案内もお送りいたしますが、
正直、今はとても私の技が、
この着物に敵いませんので、せめて、この着物で私の舞台をカバーして
貰いたいと願うのみです。
でも、その日まで少しでも向上しようと頑張りますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
特別暑い夏、皆様どうぞご自愛を。まずは御礼まで。
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