女将の部屋

9/30/2000
(土)
昨日、初めて携帯電話メールを使用しました。外出時対策として、女将のメールが携帯電話で送受信できます。使い方がちょっと難しくて、取扱説明書と首っ引き。どこに移動しても、歩きながらでもメールが読めるので、ウレシー!!携帯電話がいとおしくなります。ITの技術革新をしっかり認識できました(笑)。
9/29/2000
(金)
窓から入る心地よい風と優しい光につられて、パソコンを閉じて部屋を出て、近所の遊歩道を歩きました。ススキとコスモスが咲いて、すっかり秋景色です。空がちょうど夕焼け色に変わりかけ、空をキャンパスにした赤、青、白の水彩画を見るような美しさでした。母親の自転車の後ろに乗った幼児がうとうとし、散歩タイムで犬同士が吠えあっている。自然と溶け合ったような時間でした。
9/28/2000
(木)
きものを着れば着るほど、色無地の良さにたどり着きます。色柄で遊んで楽しいのは一時で、段々に本当に自分らしい物、しっくり合う飽きないきものが欲しくなる。色無地なら、自分好みの色、似合う色を見つけ易く、取り合わせの帯で、いくとおりにもイメージを変えられる。でも、同じ色でも染める生地によって明度や感覚が変わるから、生地を厳選したいもの。その点、やっぱり牛首紬の生地の良さは一生物だと思います。色無地で比べたら牛首紬はどこにも負けません。牛首紬の色無地の切れ端で作ったティッシュカバーを見て、その光沢としゃっきり感(腰が強いって言うか、しっかり丈夫)と品の良さにうなった料亭の女将さんがいたけど、私も同感。
9/27/2000
(水)
市内の呉服屋さんに、シルクウールの紬風小紋を着てでかけました。シルクウールって最近は少なくなっていますが、皺にならず扱いやすくって、ついつい着てしまうきものの1つです。長年着ているから、帯や小物との相性も着付けもピタリと決まる。それに引き換え、最近仕立てあがった泥大島は、まだベストなや相手を見つけられません。合うだろうと思った帯を実際に合わせてみるとちょっと違う。最高に満足できる組み合わせが見つけられないと、着ている自分の気分も盛り上がらないものです。今日は、きものの力を借りて、大好きな呉服屋の店長(女将)と、白地に紫の素敵な江戸友禅の訪問着の小物合わせの話をして、満足な1日でした。
9/26/2000
(火)
薦められて、M越デパートで開催の「日本伝統工芸展」に行きました。陶芸、染織、漆芸などの分野で国宝級の方々が創った作品の数々に圧倒されました。何に圧倒されるのかと考えて、もしかしたら作者の情熱かなと思いました。技や経験だけでは伝えられない強烈な思いこそが人に訴える力を持ちます。たまたま同時開催のジャイアンツ優勝セールに喜んで、重い荷物で帰りました。
9/25/2000
(月)
新内(しんない)を初めて聞きました。太夫(たゆう/女性)と三味線弾きのお2人(男女)が、お座敷で語りと演奏をします。黒留袖姿の太夫の色っぽさに見とれて、でも歌詞の意味は良く理解できません。
帰路、電車の中で高橋 治さんの「紺青の鈴」を読んで、ぐっと涙ぐんで、バスに乗り換えても目が真っ赤になってハンカチ使って、マスカラ落ちてみっともないかなと思いながらも心が感動で温かでした。
先日、「風の盆恋歌」を読んだ時も、喫茶店で人を待ちながら2時間、ずっと涙ぐんでて、周囲の目を一応気にするのだけど、面白くて、読み進むのも、涙するのも止められませんでした。高橋 治さんの文章しゃれてますよ。これからの秋の夜長にお薦め。
9/24/2000
(日)
先週は、よく着物を着てでかけました。きもので出かけると、「いいですね」ってとっても誉められる。「着てみませんか?」って言うと、「着せてくれるなら着る」という方が多いのにびっくりします。少し落ち着いたら、着せて差し上げて、きもので楽しむ会を企画したいと思います。
きものを着た方を見たら、誉めあいましょう。そしてきものを着る快感を高めあいましょう。
9/23/2000
(土)
昨日、日本工芸会正会員の羽田 登さんにお目にかかってお話する機会がありました。
登さんは、重要無形文化財保持者、人間国宝、羽田登喜男さんのご子息で日本の染色界の大御所です。京友禅と加賀友禅を融合させた堅牢な染色法で、独自の世界を開かれた方。
お聞きしたお話や、私がもっともっとみなさんにお伝えしたいことを、近日メールマガジンとして発行したいと思います。どうぞ楽しみに。
9/22/2000
(金)
きもの美人のページを作成しました。酒井先生は、はし置きでご自分で作った帯留めも黒蝶貝に特注で細工してもらった帯留めも自由に使いこなして、きものに楽しさと素敵さと豊かさをプラスしている方です。楽しいお話に時間を忘れるような撮影でした。
9/21/2000
(木)
今日は待ちに待った日です。私のネットでの故郷とも言えるOSMCが企画するセミナーが品川で開催されます。日本のECの創世記から現在まで、トップを走り続けるショップオーナーの方々と、参加者700余名がオンラインショップについて語り合います。懐かしい方々に再会します。
9/20/2000
(水)
お世話になった方々に、礼状や開店のご連絡通知を作っています。きもの関係者のみなさん、西野塾のみなさん、ネット商店街OSMCのみなさん、WWBジャパンのみなさんに、改めて感謝の気持ちで一杯になります。
謝意と、忘れやすい自分への自戒を込めて、最もお世話になったお2人への気持ちをトップページに掲載しました。私の心を救って下さったとも子塾の今井登茂子先生と、エネルギーを与えてくださったザゼンの中川利夫社長、有難うございました。
9/19/2000
(火)
仙台の友達から、嬉しいメールをもらいました。
「りっぱなものが、出来上がりましたね! 布好きの私には とても興味深く 楽しく読ませていただきました。 紬の情報が詳しく載っているので 信頼感があります。・・・・牛首紬って、わたしの理想です。 地元でとれるもので、手作りで、美しくて。 本当に肌触りの良いもの、美しいものは ひとのこころを癒すのではないでしょうか。 そんな品物を世に送りだすお手伝いを 始められたというのは、 大きなことです。 価格は、これならば入手しやすいと感じました。 好きなので、仙台M越や銀座などで見るのですが かなりの額ですよね。」・・・・・・・・yukoさん、有難うございます。

もうお1人、オックスフォード大学で教鞭をとっていた男性から
「私もさっそく海外の友人ご夫婦に、このHPのことを知らせて、 日本の牛首紬を見てもらおうと思います。 値段が高いですが、これくらいは普通なんですか?」・・・・・・・・・価格の妥当性、もう少し丁寧なご説明が必要だと感じました。
9/18/2000
(月)
「きもの美人」のコーナーを作りたいと思います。素敵にきものをきこなしている方を、全身、帯部分、ヘアースタイルでおもいっきり素敵に撮影します。きもの歴やお考えもお聞きしたいけれど、それよりも映像として、帯ときものや小物の組み合わせ、色、柄をビジュアルに見たい。これって、きものを着る立場の私個人の願望でもあります。どなたか素敵なきもの美人ご紹介いただけませんか?メールをお待ちしています。
9/17/2000
(日)
「きものを沢山持ってないの」と、母に言いました。「じゃあ、これ持っていく?」と言って、自分が昔作ったきものや羽織、帯が箪笥から次から次へと出てきました。「形見分けは早いから、貸してあげる」と言います。きものが沢山出てきたことに驚いて、「まだあげられない」に笑ってしまいます。昔、和裁の内職をして、その対価をきものでもらっていた時期があると、初めて聞く話も聞けました。おしゃれ着がほとんどで、白大島を発見。価値ありです。
9/16/2000
(土)
今日、単衣の小紋が仕立て上がります。丹後縮緬の白生地を京染めしたもので、白とブルーグレーの市松柄の上に梅の花や舞鶴が江戸小紋のように点描で表現されています。涼しい単衣が欲しくて選びました。
私は染めより織りのきものの方が断然好きなのですが、時々染めの柔らか物が着たくなります。きもの歴の長い方にお聞きしたら、「体が欲する」のだと言います。まだ体が柔らかいから、固めの織りのきものでは、体がなじみにくいことがあるのだそうです。「なるほど」と感心するばかりです。
9/15/2000
(金)
素敵なきもの美人をお見かけしました。年齢は80に近い小柄な方です。乗合バスに途中から乗っていらっしゃって、腰掛けると、すっと文庫本を出して読み始められました。左手に文庫本、右手に扇子です。細かい十字絣のベージュ色の単衣の紬をとってもさりげなく着ていらっしゃるのです。お太鼓は小ぶりでちょっとまがって、上前のつま先はかなり上がり目。いかにもご自分の体に合わせて気易く着こなしています。
「きものを着ている」のではなく、きものがご自分の年輪の1部になっているという感じで素敵でした。
私は、「きものを着る」ことで、ついつい構えてしまうことがあります。もっと自然に肩の力を抜いて着こなせたら良いなと思います。
9/14/2000 (木) 女将のひとことのページを作ってアップしました。今後は、藍染めのページや、きもの美人のぺージの作成を考えています。お楽しみに。アクセスカウンターも、しゃれたものに変えましたよ。
9/13/200
(水)
お世話になったみなさんに、開店連絡メールをお送りしたいのですが、現在、工場で修理中のパソコンの中にメールアドレスがあるので、ご連絡ができません。パソコン頼みって、こんな時に不自由ですね。
9/12/200
(火)
正式アップ直前にパソコンがダウンしてしまいました。その前には、ハードディスクの容量不足、レンタルサーバーの選定問題等々、IT環境との闘争が毎日のように続きます。
でも、本日正式アップできました。まだまだ未熟はよく承知の上で、これから、どんどん成長し、より良い変化を続けていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
9/2/2000
(土)
牛首紬ツアー「風の盆恋歌を訪ねて」の旅を終え、羽田に無事到着。旅行でご一緒させて頂いたみなさんと別れがたく、また来年の再会を約束してそれぞれ帰路へ。
牛首紬に魅せられたという共通の心が、互いに良く響き会って、とても楽しい旅行をすごせました。
西山産業開発のみなさんのご厚意に感謝して、牛首紬に対する新たな意欲が湧いてきます。
8/29/2000
(水)
悪戦苦闘してやっと、このサイトを暫定アップする事ができました。とってもうれしいです。
我が子を生み出すような気持ちでした。可愛くていとおしいけど、責任重大。
もっとお腹に入れて大切に育てたい気持ちが強かったのですが、それではいつまでも独立できないので、ここに今日暫定誕生です。