想い 「私にとってのきもの」

洋服代節約計画…、だったはず!?      えつこさん 31歳

着物がとても好きだった亡くなった母が残してくれたものや、私のために作ってくれ たもの。 義母から譲り受けたもの、などなど。
たんすにどんな着物があるのか、しっかり把握しきれていません。

なんてもったいない!! ここから始まりました。
職場の忘年会などのたびに、洋服を買ったりするのに疲れ始めてもいました。それなりにきちんとした格好をしたいけど、前回着たのは着たくないし…。

それに、よほどがんばらないと誰も注目してくれないじゃないか!
そんなある年に、おんなじ部署の3人で忘年会に着物を着よう!ということになりま した。 なんといっても目立つし、みんなびっくりするだろうし。

夏から着付けのお稽古に通い始めました。
思惑通り、着物姿の私たちは注目の的! みんながほめてくれる快感…。 私がちょこちょこ着物を着るようになったのは、これがいちばん大きい理由かもしれ ません。

家にあるものを着ていれば、洋服>代も浮きます。 2度3度、同じ着物を着ても洋服ほど気にならないし。 髪さえ自分でまとめて着物も自分で着られれば、もうばっちり! そう思っていました。

着物を着ると、ちょっときれいになったようでうきうきします。 背筋もしゃきっとします。 そうしてどんどんはまっていきました。

もっともっと着物のことを知りたいし、自分らしい着方を見つけてもっとステキにな りたい。 欲しいものもどんどん増えていきます。

結局、「洋服を買わないぶん、長襦袢作っちゃおうかな」ということに。 私の節約計画は、すぐに破綻してしまいました。

でも、楽しいですね。 欲しいものリストを考えるだけでも夢のよう。 ちゃんとがまんもしながら、ちょっとずつだけど、自分で選んだ自分の好きなものを 増やしていきたいです。

そして、「私らしさ」。 着物に限ったことではないけれど、いつか、極めてみたいです。いつになるか見当もつきませんが、そんな日が来るといいなあ、と夢見ています。

                          
去年の忘年会のときの写真です。
せっかく着物を着たからそれらしいところに行こう!
ということになり、金沢の「東の茶屋街」をぶらぶらしてみました。
冬の金沢は寒いけど、鼻息荒くうごきまわったので元気な私たち。
あ〜、快感です!