想い 「私にとってのきもの」

着たいとおもいつつ・・・・まだ       薄皮まんじゅうさん  31歳

私は真ん丸な、本当に丸い顔で、しかもひらべったい。
色白で下膨れの顔はまさに日本的で、だから着物は似合うとおもっていた。

日本画をやっていたせいもあり、着物はあこがれでもあった。
いつか自分で着たいとおもいつつ、ぼやぼやしているうちに結婚してあっという間に二児の母になってしまった。

でも2人目を妊娠中、近所でお茶を習う機会に恵まれ、かねがね自分の礼儀しらずに失望していたので、おもいきって習い始めた。
最初はがさつな私ゆえ、注意されっぱなしだったが、辛抱して習っているうちにおもしろくなってきた。なんといってもお菓子がたべれるのがいい。(単純!)

ある時、遠方から通っている方が着物をきてこられた。
それが何回か続き、生でみる着物のよさ、着物をきて動いているさまが目に焼き付いた。 春に野点、そして初釜を行い、先生もしきりに着物をすすめる。

私も買ってからすっかりお蔵入りになってたので、虫干しもかねて着る。(着付けてもらう)なにより足袋をはいて畳をするする歩く感覚が心地いい。

「着物を自分で着たい、好きなときに着たい」とうすうすと感じていたものが、この間の初 釜で一気に目覚めたようだ。

安く売っていた洗える小紋と帯を買ってしまった。さあ ・・後は着付け教室に通うんですが・・・
だんなさん、子供みててもらっていいですか?また・・・・。