商品解説

経済産業省指定伝統的工芸品。
先染めの糸を用いた平織りの織物で縮緬の一種で、徳川家斉が好んだところから「御召」の名があります。

縮緬は縦糸に撚りをかけず、横糸に右撚りと左撚りを交互に用いることで独特のしぼを出しますが、
御召は縦糸につよい撚りをかけた八丁撚りという糸を用い、
横糸にも一般の縮緬よりも撚りのつよい御召緯という糸を使うことによって、
縮緬独自のしぼがより大きく、はっきりとあらわれます。

また一般の縮緬のように織りあげ後ではなく、糸の状態で精練するために絹のセリシンが除かれ、
織りあがりが硬く、コシのある地風となります。

このような理由から、御召は通常の縮緬よりもコシがつよく、紬よりはしっとりと馴染む独特の風合いがあり、
着崩れしにくく、裾さばきがよいために、洒落着に向くとされます。

徳川家斉が好んで御止め柄（お納戸色に白の細格子縞）を定めた桐生産がそもそもの発祥であるが、
そのほか西陣、十日町、米沢などの品が有名で、このお召は、西陣で織っています。

西陣お召しの中から、きもの人センスにマッチする光沢としぼのモダンさで選び抜いたお召しです。
他のお召しと違うのは、小機屋さんで少量を大切に織ってもらっている品質とセンスへのこだわりから生まれています。
このお召しの風合いを求めて、6年かかりました。
きもの人特選とは、きもの人のセンスを代表する選び抜いたきものや帯を、お求めいただき易い価格でご提供するものです。

お召しは、さらりとした風合いなので単衣のきものとしても大活躍します。
柔らかものと紬の中間的なおきもので、織りのおきものなので、すそ裁きが良くて着易いです。
裏表を逆にして仕立てることも出来ますし、単衣と袷どちらにでも仕立てられ、幅広い季節に大活躍いたします。

着尺：反物幅　１尺　長さ１２．５ｍ
付下（仮絵羽）：反物幅　１尺　長さ１７.８ｍ

■仕立てで大胆に着る、特選お召し

きもの人特選お召しは、その風合いの良さと
凛とした雰囲気から、とても格好良くお召しいただけます。

そんなお召しに、新しい顔が追加されます。
それは、この２色で織り分けたお召しです。


これを仕立ての工夫で、このように大きな構図のおきものと
してお召しいただけます。


色違いが何色か有りますので、楽しいおきものになります。

ここに至るまで、楽しいお顔映り確認の作業がありますから
順を追って、ご紹介いたしましょう。

まず、この２色の、どちら側をお顔の傍に持ってきてもよいので
お顔の傍に当てて、お顔映りを見てみます。

このグレーも素敵だわ！


この黒も素敵！こっちが良いです！って小林さん。


次に、袖を合わせますが、これもグレーにグレーをつないでもよいですし


「追いかけ」と言って、柄が追いかけるように合わせることも出来ます。


その結果、このようになるのです。


いかがでしょうか？
格好良いですね。

帯を合わせて、こんなに素敵！


色違いが有りますから、雰囲気を変えて
お召しいただけます。




お茶のおけいこ着として最適です。
お送りしてご覧いただくことも出来ます。