商品解説

この帯の柄は、神坂雪佳の　「八橋」という絵を帯にしたものです。


神坂雪佳（かみさかせっか）の木版画 「八橋 Iris」をモチーフにした袋帯です。

神坂雪佳の作品は、工芸美術の世界でも異彩を放っています。
斬新な意匠美は、東洋、西洋の域を超えて熱い賛美を浴び、
エルメスの季刊情報誌「ル・モンド・エルメス」の表紙や巻頭ページを飾ったこともあります。

この帯は、お召し以上の光沢が有る織り物や染め物に良く合います。
特に織のきものにあわせると迫力が出ます。
美しい南風原花織のきものにあわせても素敵です。

リバーシブルになっていて、使い勝手がよさそうです。

伊藤康子のブログでコーディネートについて掲載しています。

織の素晴らしさを追求するとなみ織物は、現代の人間国宝級の作家などの作品をモチーフに、
素晴らしい帯を作っています。
その技術はもちろん、となみの帯は、品があり格もある最上品としてきもの愛好者の憧れの帯です。
色無地・付け下げ・訪問着はもちろん、留袖にまでも使える、素晴らしい帯です。
お嫁道具にも、もたせてあげたい何代も自慢できる帯です。

【参考商品】
南風原花織（きもの・ピンク絵羽）
925,050円（税込み、袷特選お仕立て代込）

■神坂雪佳
京都御所警護の武士・神坂吉重の長男として、幕末の京都・栗田口（現・京都市栗田口）に
生まれる。
1881年（明治14年）、16歳で四条派の日本画家・鈴木瑞彦に師事して絵画を学び、
装飾芸術への関心を高めたのちの1890年（明治23年）には図案家・岸光景に師事
し、工芸意匠図案を学ぶ。琳派の研究を始めたのはこの頃であった。

1901年（明治34年）には、イギリスのグラスゴーで開催されたグラスゴー国際博
覧会 (Glasgow International Exhibition) の視察を目的とし、世界各地の図案
の調査を兼ねて渡欧。
当時のヨーロッパではジャポニスムが流行し、日本美術の影響を受けたアール・
ヌーヴォーが花開いていた。

神坂もそこで日本の優れた装飾芸術を再認識したという。 琳派に傾倒し、デフォ
ルメ、クローズアップ、トリミングを用いた大胆な構図や「たらしこみ」の技法
など、琳派の影響を受けながらもモダンで明快な作風である。
染織や陶芸・漆芸など暮らしを装う工芸品の図案も積極的に行った。
蒔絵師の神坂祐吉は雪佳の実弟で、雪佳が図案した作品も多い。
1942年（昭和17年）1月4日、77歳で死去した。