商品解説

大変すばらしい本場琉球南風原の花織の訪問着です。
大城つや子さんが草木染（ロッグウッド）で手織りしています。
大城つや子さんは、【南風原】琉球絣事業協同組合の理事長です。
本場琉球南風原の第一人者として高い腕とすばらしいセンスでこの訪問着を作り上げました。
生地は、節がある生地ではなく少し光沢と張りがあり、しなやかです。
すばらしい糸を使っていることがわかります。
その糸を深い味わいに仕上げるために、何回も何回もロッグウッドで染めてできたのが
この何とも言い難い良い色合いです。
黒でもグレーでも紫や茶でもありません。

ロッグウッド（学名 Haematoxylum campechianum）は、マメ科の植物で、属名のHaematoxylumは、
ギリシャ語でhaima（血液）とxylon（樹木）の二語から由来し、
種名のcampechianumは、原産地がメキシコ湾のカンペチェ湾（Campeche）沿岸であることから命名されています。
血木と呼ばれるのは、材木を空気に酸化させると美しい赤褐色の色が出てくるためです。
原産地は、中米などの熱帯地方で、樹高は6〜12mほどになり、幹にはドゲがあります。
小さくて黄色い花が咲き、幹の中央部の心材しんざいが染料として使用され、青紫色の色素であるヘマトキシリンが含まれています。
媒染剤の違いによっても、さまざまな色を得られます。



そのロッグウッドを多くの時間と経験からすばらしく使いこなして
この色を出してくださっています。
また、色だけではなく【花織】の可愛い優雅さと、すばらしいぼかしの色あいにうっとりします。
紬糸ではなく艶やかな糸を使って織っていることから、【紬】ではなく【織りの着物】として
幅広いTPOでお召しいただけます。
高い技と完成度が生み出す美しい色あいが多くの場面で大活躍することでしょう。
品質の高い名古屋帯や袋帯を合せて下さい。