商品解説

とても珍しいモチーフである【ふきのとう】を帯として織っています。

ふきのとうは、ふきの花茎のことです。
数少ない日本原産の山菜で、栽培ものもありますが、本州を中心に日本全国に自生しています。。
雪が解け始めると出てきます。

一般的には、ふきのとうは花が咲く前の蕾の状態で食用に収穫します。
花が咲くと苦みが増して、蕾のままだと苦味は少し少ないのです。
収穫時期は場所によって少し異なります。
・暖地…1～3月　・寒冷地…3～4月

ふきのとうは、春が来たことを1番に教えてくれる植物です。
冬の間はじーっとしていて、あったかい春が来たら、「春ですよー！」と、次々に顔を出します。

そんな春を喜ぶ絵柄として締めていただきたいです。

地色のブレーは、お着物とのコーデがしやすく、多くのお着物にあうことでしょう。
ふきのとうは、ふきの丸い葉と黄色い蕾が織られています。
少し金が入っていますが、豪華すぎる雰囲気ではないので、
様々な場面に締めていただけそうです。

緑、青、紫、黄色と、大変コーデしやすい色合いです。
色無地から訪問着にまであわせていただけます。

とみや織物は、明治初年頃に冨家伊兵衛により西陣の織物商として創業しました。
後に自らの手で帯地づくりを始め、織元に転業しています。
太平洋戦争で一時休機（きゅうばた）しましたが、戦後すぐに「冨家機業店（とみいえきぎょうてん）」
という屋号で事業を再開、昭和31年1月に「とみや織物株式会社」を設立しました。
西陣織工業組合の証紙番号は「３０８」。これは「１０と３み８や」です。

京都市オスカー賞を受賞した技術の高さで、米・露大統領、モナコ皇太子、国会議員など国内外の著名人の肖像織物をはじめ、
寺社仏閣への奉納用織物、映画の衣装、駅伝やマラソンのゴールテープなど、幅広い分野で評価を得ています。

ものづくりの主軸は、和装向けの帯地づくりとしながらも、インドネシア・ジョグジャカルタ王室との技術交流や植樹支援活動、
ロスアンジェルスやサンフランシスコの寺院の壁面装飾など、海外の仕事もしています。
脈々とした伝統の技術を守りつつ、一方で新しい織物の開発にも取り組み、絶え間ない挑戦を続けています。
（とみや織物サイトより）