牛首紬の藍は、どこの産ですか?
藍の葉を積み重ねて水をかけながら発酵させて作ったすくもを、
徳島県から仕入れています。
染める季節は決まっていますか?
基本的に1年中ですが、冬場は温度管理が難しく、春から夏にかけて、
特に夏に多く染められます。
藍の縞のパターンは、何種類位ですか?
1柄4反のルールを守っていて、それ以上は作りませんから、
種類は無限大です。
藍は、いつまでも色落ちするけれど、それによってますます良い色になっ て、
その味わいがたまらないと言われますが、それは本当ですか?★
「灰汁」を使った藍染めの場合、糸や布から灰汁(あく)が洗い落とされ、
「藍」の青 みが増し、色も柄も鮮やに冴えてきます。
一方、「灰汁」使わずに化学的に建てた藍染めは、色が抜け褪めて来ます。
つまり、藍染めには「冴えてくる藍染」と「褪めてくる藍染め」があるわけです。
因みに「灰汁」が抜けて色と柄が鮮やかになることを「あかぬける」といいます。
現在は「冴える」ことと「褪める」ことが混同されているように思われます。
冴えてゆく味わいはたまらないものです。
本藍染めと合成染料の簡単な見分け方を教えて下さい。★
本藍染めの定義が問題ですが、ここでは「灰汁建て」の藍染めとし、
合成染料の藍染 を「インディゴ・ピュア」の藍染めとするなら
第一に「色」が全く違います。
一目瞭然というやつです(一度比べれば分かります)。
次に性質が違います。 本藍染めは色落ちはしても色移りはしません。
化学的な藍染めはいつまでも色落ちしますし、その色が他に移ってしまいます。
白いものと一緒に洗濯をすればこれも一目瞭然です。
★ 栃木県佐野市で長年藍染めをなさっている 紺邑 代表大川公一氏の
ご協力を得ました。有難うございます。 |