パッチワーク はぎ 片身変わりのきもの 1

 

ここでご紹介するきものは、2反のきもの地を使って、それをはぎ合わせて仕立てたものです。

パッチワークきもの、はぎのきもの、左右半分づつ継いでいたら、片身変わりのきものとなります。

 

・柄に変化を出す。

・反物の用尺が足りないのを補う。

ことになり、2反のきものは、素材も異なりますから、きものに変化が出て、一般的なきものでは物足りない方がなさることも多いです。

私がお薦めしたいのは、特に身長が高い方や男性の方で、裄を十分だせるだけの反物が入手できない場合に、このような方法も取れます。

また、ここでは2反のきものの色柄が違って、それをアクセント的に使ったものをご紹介していますが、共布ではぎを入れることも有ります。

柄にもよりますが、継ぎがほとんど分からないようにして裄部分を長くすることも出来ます。

このようなきものの場合、仕立てが問題になります。

仕立てる人は苦労します。

特殊なはぎ合わせでなければ、通常仕立てでお受け出来ます。

こだわりの仕立ての場合、特選仕立てをご利用ください。→こちら



花さんの場合

 
 

 

おしゃれな花さんは、2反のきものではぎのきものを仕立てました。

ツルンとした麻の葉模様のグレーの紬と茶色い大島です。両袖の先、おくみ、胴周り部分に茶色い生地が来ています。

それがアクセントになって素敵!

 

このコーディネートで確認していただきたいのが2点有ります。

長襦袢は、赤い絞りを着ていますね。

紬の場合、柔らかいフォーマルきものと違って、このように、おしゃれ感が強く、濃い目の色合いなどで、きものに隠れてしまうのではなく、強く主張するものを着ることが多いです。

それにより、一層きものとの調和に変化や楽しさを加えるのです。

 

黒といぶし銀のような市松の3分紐も要マークです。

色としては、きものにも帯にも合わないものでしょう?

ところが、コーディネートを最終的に引き締め、より楽しくしてくれています。

柄オン柄のコーディネートの妙です。これは、きものの着こなし上級者の花さんならではのものです。

このようにきものは、洋服感覚では分からないコーディネートの面白さが有ります。

みなさんも、少し真似してみましょう!(笑)

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