4月12日にお召しになるK様の訪問着用の帯締め・帯揚げ選びです。

K様は、これまでは、薄い綺麗な刺繍の訪問着に、同系色の帯や帯締め・帯揚げを
コーディネートなさっていました。

お嬢様の7歳のお祝いに着られたコーディネートがこれです。

 

 

・・・・・・K様から ・・・・・・・・・・・・・・


 なんとなく同系色で合わせてみただけですので、深く考えてはいないのです。
 この時は娘の支度でいっぱい、いっぱいでしたので・・・。

 写真の組合せだと、あまりにも同系色でまとめすぎたかと心配になりました。
 多少の冒険も必要かと思い、今回お手入れと同時にご相談させて頂きました。


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とのことでございます。

そこで、今までとは違う雰囲気のコーディネートを2パターンご提案させて いただ

きました。それが、これです。

 

 

 

   

 

 

 

優しい雰囲気に対してきりりとモダンな茶色パターンと

優しく女らしい雰囲気のパープルの帯締めと薄いピンクにパープルが

入っている帯揚げの パープルパターンです。


薄いピンクの帯揚げが若さと春の明るさを出しています。

K様は茶色パターンをお選びになりました。

このように、帯締め・帯揚げを変えると雰囲気がとても変わります。

つまり、このおきものと帯を一層活用していただけるのですね。

次に、帯を変えるともっと雰囲気が変わります。

例えば、このような帯にすると

 

 

   

 

 

とてもモダンで若さが出ますし、お母様から一人の女性に変身しませんか?(笑)

この帯には、先ほど使った2通りの帯締め・帯揚げが良く合います。

 

 

     

 

 

なぜかと言いますと

すべてをK様に向けてコーディネートしていますから同じセンスのものが

揃っているからです。

このように、着られる方に向けてコーディネートしていけば、 別々のアイテムを

あわせても、とても上手くコーディネートが出来ます。

そして無駄が無く経済的で、センスを統一して、望まれるご自分を表現できます。

K様の場合は、洗練されて上品というセンスです。

これは、私がメールでのやり取りや画像で判断して捕らえている、K様が望まれる 方向性です。

この部分が一番大切になります。

 

・・・・・・K様から ・・・・・・・・・・・・・・
 

 お蔭様で、楽しく、そして気持ち良く着用できました。


 茶色の帯紐が合うとは、私では思いつきませんでしたのでご相談させて

 頂いて良かったと思っております。

 この一本で全体が締まりました。
 帯紐・帯揚げともに、とても上品でそして、どこか粋でもあり、大変気に

 入りました。


 また、とても勉強になりました。