牛首紬は、玉糸という、大変丈夫で上質な糸を使って織った紬で 寒くなってくる秋には、空気を含んで暖かく、 気温が上がる春には、涼やかで、大変機能性が高いです。 ざぐりと言って、100度近いお湯の中に玉糸を入れて 人の手で引き出すざぐりという手法で、1本1本の糸を引き出しますから とても風合いのよい糸です。 その糸を手織りしていますから、味わい深い紬になっています。 縦に紬糸、横に絹糸を使ったことで、紬の深い味わいと 絹糸の高貴な光沢が生かされています。
また、染めの色合いの良さは、やさしい気持ちにさせてくれます。
牛首紬は、糸から染めて織る先染めと、白生地を後から染める後染めが有ります。 後染めの方が、小紋や色無地的に着ることができて、格が高く着ていただけます
玉糸の上質感と光沢と丈夫さを楽しんでいただけて 音楽会、おしゃれなパーティまでお召しいただけます。
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結城紬と牛首紬のどちらで単衣のおきものを仕立てようかしら? という、とてもお幸せなお客様がいらっしゃいます。(笑) これは、とてもとても幸せで難しい問題です。 結城紬は、真綿のふんわりした柔らかい風合いが 体を優しく包み込んで 袷の時期(10-5月)にはとても暖かく、 そして単衣の時期には優しく体になじんでくれます。 こちら こちら
片や牛首紬は、凛として丈夫でつややかな風合いで とても強い味方としてワタシを表現してくれます。 こちら こちら
さあ、どちらが良いかしら? これは、両方の紬がどちらも風格があり着心地が違うのですが どちらも良い!ので困るのです。 例えば、大島紬と結城紬では、結城を単衣にお勧めいたしますが 牛首は、結城と同じように単衣にも袷にも向いています。
長い一生の中で、ある時期は結城を単衣になさって ある時期にはそれを袷に仕立て直してという変化を 楽しんで下さいませ。
紬は、それぞれに味わいが異なります。 この個性と付き合うのがとても楽しいのです。
良い紬を大切に長くお召しいただけるのが 一番賢いきものの着方ですね。
結城紬産地訪問は、随時受け付けています。 こちら
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