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藍や天然の植物を使って染めた糸を使い、 自然な風合いの紬で人気を集めている、藤山千春氏の作品です。
縦緯の両方の糸の交錯の仕方によって作り出された 透いた部分と目の詰まった平織りの部分を交互に 織り出すことで、美しい草木の色彩と間道の 組織が見事に調和させています。 間道と呼ばれる裂地は、いろいろの字を用いていますが、いずれもあて字で、 縞織物、格子織物の裂を間道と呼んでいます。 それらの織物をなぜ『かんとう』と呼ぶのかについてはいろいろの説がありますが、
はっきりした根拠はわかりません。縞(格子)織物の新鮮な感覚が 千利休・今井宗薫・古田織部らの茶人に迎えられたためか、 早くから名器の袋裂に用いられました。 吉野間道は、寛永三名妓とうたわれた吉野太夫に、 京都の豪商灰屋紹益が贈ったと言われる織物で、 浮織縞を真田風に打ち込む独特な風合いを持ちます。 かの名茶人松平不昧もこれを好み、 自らその写しを中国に注文したと伝えられています。 (355)
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