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良家のお嬢様振袖
あるお母様が、デパートに並ぶお振袖が、どれじメーカーの画一的なものばかりで、 ご自分が知って育った中で接したきものの品質と違うと言って、お越しになりました。 私が出会いたいお振袖がどこにも無いのです。ということでした。 そして、見つけて下さったのが、この良家のお嬢様振袖です。 品質と豪華さが、ご納得いただけるものでした。
この品質の違いとは、染めの技術の違いによって生みだされる微妙な細部の繊細 さとでもいうようなものです。 型紙を使って、早いスピードで、同じものが何枚も出来るのと 1点ずつ、完全な手作業では、味わいが違うのです。
おきものに慣れない方には、この点は、区別が出来ないかもしれませんが 品質を見極める目をお持ちの方には、よく分かりますし 大勢おきもの姿の人が集まる場所での違いは、一目瞭然となります。
しかし、このように手間がかかる仕事は、価格に反映しますから 何代にも渡って伝えていただくような価値の高いお振袖になります。
成人式のお振袖って、家の有り方と、お嬢様の個性の尊重のせめぎあいみたいなところが有ります。
そのどちらもが大切ですが、最終的に、お母様の総合的な判断になることが多いです。
お父様の意見、ご自分の若い頃の経験と娘への期待、家計のことなど そこにこめられる想いは様々ですが、やはり、その家の有り方を色濃く出す部分だと思います。
このお振袖は、ノーベル賞受賞者の奥様がお誂えをなさることで 有名な京都の染めの老舗で染めています。
良家のお嬢様に相応しいお振袖だと思います。 | |
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