きもの美人 
  初夏 No.2 2001年  (18)

踊りがご飯より好きで、ただただ踊りたいと思ってきましたが、体制には反発し続けてきました。(笑)

7年前にそれまでの全ての活動をストップして、和歌山の南紀白浜で、舞の原点を求めて3年過ごしました。

その結果新たに発足したのが倭舞(やまとまい)です。
舞の原点を見直し天に向かっての舞心に響く 魂の舞を目指しています。


金崎 二三子さん

尾上菊之丞門下として9歳から舞踊の道に入りました。昭和52年金崎流を創流し、以後毎年、東京、大阪、和歌山でリサイタルや舞踊会を開催するいっぽう、海外公演にも力を入れています。

現代に生きる日本舞踊を追及し、品格をモットーに古典から創作活動まで意欲的に取り組んでいらっしゃいます。

倭一二三(やまとひふみ)という名で活躍なさっています。

舞踊を通して、日本人の心や伝統、文化をつなげていけたらと思います。

倭舞のサイトは⇒ここ


踊りでは柔らかいきものを沢山着ますが、普段着るきものは紬が多くなります。
体に馴染んで着易いのです。
薄い色も濃い色も色々着ますが、紫が大好きな色です。

琉球絣の上にゆったりはおったストールはドイツで買った絞り模様の正絹です。
長方形の端を結んで角に房を自分でつけました。
ちょっと重くして扱い易いのです。

帯はあやめの染め名古屋帯です。赤い帯締めが効いています。


2001年4月に 高山市で踊った「臥龍桜まつり」です。




倭のあけぼのです。
二三子さんは、26歳で独立してから、毎年東京や大阪の大劇場で
連続19回のリサイタルをなさいました。

ええ〜っ、チケットを売るのが大変でしょう?と思うのですが、
なぜ売れたかをある方が、
「彼女は私欲ではなく、文化の伝達者としてやっているから」と
言われたそうです。







おけいこ風景です。
初心者の方に扇子の持ち方や、お辞儀の仕方など形と心を伝えます。
「春こうろうの〜」と、曲にあわせて同じフレーズを何回もお稽古してから通し稽古です。

この時、二三子先生は、名古屋帯を半幅に締め直して、さあ開始!
ああ、名古屋帯は、付け帯にして、さっと取り外しできます。
国内外での移動が多い二三子さんに、こんな工夫は欠かせません。




生徒さん達は、一心に二三子先生の言葉と動きに引き付けられています。
きりりと優雅な緊張感、いいですね〜!

この踊りのお稽古の前に、心体想という、倭舞独自の体操を行います。
踊りのエッセンスを詰め込んだ優雅な動きで、心と体に優しい体操です。
毎週、日本橋公会堂(水天宮下車)と新松戸教室で教えています。

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