
昭和10年、T.Kさんの結婚式の写真です。
黒の振袖を着ています。
この振袖は、その後戦争中の物資が無い頃に、沢山の方にお貸しして喜ばれ、現在も大切に保管されています。
挙式の当日は、婿入りから始りました。
ご主人が、まずTさんの住むK市まで来て、Tさんのご両親に挨拶し、神社で参拝をしてから嫁家に向けて、タクシーで行列をなして行きました。
そしてそこで三々九度の杯です。
当時の典型的なお嫁入りでした。
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T.Kさん
T6年生まれ。
大正、昭和、平成のほとんどをきもので通され、沢山のきものの贅を尽くされました。
この写真は、娘時代。
いつでも、すぐに出かけれるようなきちんとした格好でいなさい、とご両親に躾られました。
帯は丸帯です。
帯は広めに締めて、帯揚げも沢山出しています。
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T.K.さんの妹さんがS13年に結婚したときのご両親の写真です。
モーニング姿のお父さんは、工場を経営していました。
お母さんはおしゃれで普段は銘仙やメリンスを着ていました。
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