手織りの帯です。

薄物の中でももっとも織り目が粗く涼しげな印象の羅は、主に夏の帯地に用いられます。
羅は、紗よりも古くから織られている織物で、中国では秦時代に日本でも奈良時代から各地で織られていました。

優れた技術で織られた羅は、応仁の乱の後、衰退し、完全に復元されたのは昭和になってからです。

太撚りの糸を用い、経糸に４本（紗は２本）使用します。
平行に並んだ経糸が交互に隣の糸と絡みあって緯糸に支えられ、独特の織り目を作ります。
とても手間の掛かる織り方をしています。

夾纈（きょうけち）染めの葡萄唐草紋様です。

奈良時代に行われた染色方法で、布地を糸で括り浸染して模様を染め出す「纐纈（こうけち）」、板に挟んで染める「夾纈（きょうけち）」、蝋で防染して模様を表す「臈纈（ろうけち）」の三種類の染色法をいいます。


八世紀ごろ、唐文化の影響を受けて行われるようになりました。
防染によって模様を表すのが共通です。夾纈・臈纈は、平安時代以降に一時衰退しましたが、
纐纈は衣服や装飾品に用いられていました。

纐纈は現在の「絞り染め」、夾纈は「板締め」、臈纈は「蝋染め」へと、それぞれ引き継がれています。

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価格は仕立て代込み

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