1)母親である私の黒留袖が一番重要??
私の頭の中にずっとひっかかっていることが有って
それは、子供の結婚の時のきものしたく ということです。
しかし、相手が決まらないと・・と思うし、
今の時代は、きものは日常着ではないのですからと優先順位をつけていくと、
結局、母親である私の黒留袖が一番重要!という勝手な結論に至っています。
(笑)
それも、これだけ挙式が簡素化している中で、黒留袖の必要性は薄くなっているので、じゃあ、色留袖?とも思います。
嫁ぐ娘の母として、黒留袖が必要か色留袖が必要か?あるいは、もっと簡単な格のきもので良いのか?
この問題は、結論を出して準備しておくべき事柄なのです。
だって、誰もそれを考えてくれないのですもの!
それに、黒留袖を作るとなると、十分に事前の選考をしたいです。
私の友人は、第一子の男の子が生まれて、しばらくして、黒留袖を作りました。
この子が結婚する時に!です。
黒留袖は、それほどのものだと思います。
その息子さんの挙式が先日あり、見事な黒留袖とお式でした。

そして、最近出席させていただく披露宴を見ると、
以外や以外!黒留袖をお召しの方がとっても!多いのです。
ホテルの披露宴ではなく、レストランウエディングでも黒留袖の方が素敵に目立ちました。
黒留袖をお召しの方は、挙式・披露宴の流れの中で、
しっかりと日本の心を表現して下さるような格調高さが有ります。
凛とした、その姿の美しさは比べるものが無いですね。
ご両親や親戚の方の黒留袖は、文句なし!に素敵です。
最近友人たちの披露宴に良く出席している娘も、黒留袖の多さと素敵さを口に
しています。

ああ・・やっぱり、黒留袖ね! です。(笑)
この結論に至って、よかった!と思います。
ここで、必須は、お母様がお召しになるきものは、とっても重要!
ということを忘れてはいけません。
主役は若い二人で、若い二人メインのご招待客でも良いけれど
ご両親は、しっかりマークされていますし
お母様がお召しのきものも、しっかり印象付けられています。
何よりも、その家の歴史としてお写真が長く保管されます。
2)どんな黒留袖が良いのでしょう?
では、どんな黒留袖が良いのでしょう?
ということになります。
京都も加賀友禅もそれぞれの特徴が有って、素敵なのです。
ううう・・・・ん!と考え込んでしまいました。
京友禅は、とっても格調高いです。
滝沢晃先生は、ものすごいです。
やっぱり!滝沢先生に、
私のために、一番すごいのをお願いします!
ってお願いするのが、一番の贅沢で光栄なことなのだと思います。
油が乗り切っている今の滝沢先生に作っていただくほどラッキーなことは
無いですね。
もちろん、お好みに合わせて作り手を選ばせていただくことが出来ます。
どんな柄なのかって?
ということで、我が家の歴史などを考えて行ったりするのが、
また、おあつらえの楽しさです。 時間をかけて楽しみます。
あれが良いかしら?これが良いかしら?
と想う時間も豊かなのです。
3)娘の嫁入りしたく
では、娘(お嬢様)の嫁入りしたくは、どう考えるのでしょうか?
お母さんのきものを着ましょう!
でお分かりのように娘は、私のきものを良く着ます。
私が若い頃着ていたきものや帯など、可愛くてお嬢さんらしいきものは帯は、
全然好まず、今、私が着ているきものを、格好いい!と言って好んで着るの
です。
先日も、とっても可愛い帯が有って、この帯、可愛いねと言うと、
全然興味ない!と言われてしまいました。
この↓コーディネートではなく

こっち↓の方が、「ずっと可愛いっ!!」と言ってキャア、キャア言っていました。

私たちの年代が、着てほしいとか、こんなきものや帯が可愛くて、
絶対に着た方が良いわよっ!と思うものが、逆に、着たくないと思われるの
です。
ということなので、私が買ってあげたいとか、用意しておいてあげたい
という気持ちは叶わないのです。
じゃあ・・娘の嫁入りしたくやお嫁さんの準備はどうしたら良いのでしょうか?
1つはっきりしているのは、母親の好みだけでしたくをしてしまっては、
好んで着てもらうきもののおしたくは難しいと言う事です。
自分のことを考えても、私が成人式の時、両親や親戚が選んでくれるきものは
絶対に着たくないきものでした。
私は、赤やピンクの振袖ではなくて、紫の付け下げを自分で選んだのです。
えっ、こんなきものを着るの?と言われましたが、そう言われれば言われるほど
周囲は理解してくれないと思いましたし、 また、その1歩が有ったので、その
次の自分のセンスを深めて行けたのです。
というようなことを考えますと
嫁入りのきものしたくは、お嬢様やお嫁さんとお母様が向き合って、お互いの
好みや考えを一層知り合うための機会と捕らえた方が良いのでは無いでしょう
か。
嫁入りしたくを、モノの準備として捕らえるのではなく
ご家族の皆様がお互いが一層心の交流を深める貴重な時間として捕らえて
満足感が高いご準備をお勧めします。
そんな時間の創出は、きもの人の得意中の得意なのです!
私も母と好みが全然違ったのですが、お互いにすてき!と思えるものに
出会えたら、その素敵!は、とっても長く素敵に思えるものでした。
そして、母とやりとりして購入したという時間が、とても大切な思い出になって
います。
嫁入りしたくは、きもの人が心を込めて行わせていただきます。

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