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この和苧(からむし)織は、奄美大島産の泥染めです。 和苧(からむし)はイラクサ科植物で日本では飛鳥朝、 奈良朝時代に衣料として愛用されていたことが 日本書紀等に記されています。 和苧(からむし)織は涼感と爽快感があり 優雅な風合いは着るほどに味があります。 鉄錆色と、濃い紫がかった茶色が 複雑な模様をつくっています。 この紬は、和苧(からむし)を本場奄美泥染めで染めました。 奄美大島名瀬市の泥染公園に勤務されている方が泥染めしました。 生地の下にオレンジがかった赤(レンガ色)を敷いたような こげ茶色の反物です。 地色は、深いこげ茶色ですが、 全体に大きく、明るいレンガ色が飛び柄として模様を描いています。 手仕事が生み出した模様です。 からむし糸100%で 織本場奄美泥染めをした、大変めずらしく 価値有る逸品です。 それでは、この和苧(からむし)というものと、奄美大島泥染めについて お話しましょう! ■和苧(からむし)織について ↓をご覧下さい。 和苧(からむし)織 ■奄美大島泥染めについて 1300年の歴史を誇る日本最古の染色法である奄美大島の泥染めは、 昔ながらの手作業である古代染織で、代々にわたり今日に継承されてきました。 美しい奄美大島の風土が生み出す泥染は、気候、風、水、泥の持つ 自然の神秘の力を融合し深みのある上品で、つややかな本物の色を 生み出してくれます。 「からむし」と融合することで泥の粒子により「からむし」繊維を柔軟にし 通気性など従来の機能性を損なわず、濃色にも拘わらずシャリ感や 涼感を感じることができ本物の天然100%夏素材となります。 この商品は下藍を施していますが、このことにより防虫防菌効果も得られます。 次に↓ ■テーチ木染めと泥染めの繰り返し 大島紬は、テーチキ(車輪梅)という 植物の幹と根を小さく割り、 大きな釜で約14時間煎じます。 そうして出来た茶褐色の液汁で糸を染めます。 数十回繰り返しているうちに、テーチ木のタンニン酸によって 次第に赤褐色に変わってきます。 次に↓ 泥染め テーチ木の液汁で、20回ほど染められた糸は泥田で3〜4回泥染めします。 次にまたテーチ木で20回以上染めてまた泥田で染めるという繰り返しで、 テーチ木のタンニン酸、泥の鉄分と奄美の風土が化合して糸は柔らかく こなされ化学染料では出すことの出来ない独特の色に染め上がります。 「からむし」糸は、泥の粒子により糸に使用している「こんにゃく糊」が 落ちてしまい繊維がバラバラになってしまうなどして 大変染めにくいです。 また糸の性質上均一の染めにならず何度も何度も繰り返し挑戦するなど かなりロスが出てしまいましたが、 作られる方の熱意で全国どこにもない今まで考えられない商品が完成しました。 また、 和苧(からむし)泥染め商品は、このように本物の泥染めを 施してありますから色が落ちます。 お召しになる前に色止めをされることをお薦めします。 ■風合い 木綿のように柔らかく、少し厚めの生地です。 その上に、油絵の具をたっぷりと柔らかく流しいれて 描いたような反物です。 天然の染料を沢山使った雰囲気です。 着るほどに体になじむきものです。 実際にご覧いただき、風合いをお確かめいただきたいです 【ご利用シーンと格】 ■慶事 結婚式× 結納× 両家お顔合わせ△ 結婚式2次会× 入園、入学× 卒園、卒業× 叙勲× レセプション× ■弔事 お通夜× 告別式× お別れの会× 法事× ■公式 パーティー× お茶のおけいこ○ お茶のお茶会○ 発表会、おさらい会◎ 同窓会◎ 送別会◎ ■プライベート デート◎ 観劇、映画、展覧会◎ ショッピング◎ ホテルでのお食事◎ 国内旅行◎ 海外でのパーティ◎ 【ご利用シーズン】 単(6月、9月)にも、 袷(10月〜5月)の時期にも合う生地と色合いです。 【合わせる帯】 半幅帯から袋帯まで。 ただし、おしゃれなものをお使いください。 金銀が入った格の高いものではなく、 お洒落を楽しむ感覚でお使いください。 【年代・個性】 20代以上、上限なし (241013)
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