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本場結城紬の色無地振袖を姉妹で着ました。 美穂さんと真美さん姉妹は、本場結城紬を代々織っている 機屋の御嬢さんです。 昔は、家業の合間仕事だった機織りも、今では、大切な収入源として、家族総出の仕事です。 手伝いの方もお願いして家の中は、糸を紡ぎ、管(くだ)を巻き、絣くくりをして、糊を付け、機を巻き、機を織りと、湿気や気温の影響を大いに受けながら、 結城1色に染まっています。 お姉さんの美穂さんが成人式を向かえる時、お母さんは結城紬でピンクの色無地振袖を用意しました。 お父さんは、普段は色無地には使わない、とても細い結城の糸を選びました。 孫のために自分が織ると言ってお祖母さんが織りました。 1日に20cmも織れないのですが、愛情沢山込めて織りました。 このように一家の中だけで本場結城紬がほぼ完結するというのは、大変めずらしいケースです。 糸引き、染め、糸くくり、織りなど、それぞれの工程に専門性が求められ、またセンスの相性も有ります。 美穂さんと真美さん一家では、糸引きのおばあちゃん、糸くくりのお父さん、織り手のお母さんが呼吸を合わせ、 それぞれが高い技術で仕事をしているのです。 だからこそ、美穂さんと真美さんは、それを誇りに思い、 「成人式には、本場結城紬の色無地振袖を着たい!」 と思うのです。 妹の真美さんの成人式も結城紬の色無地振袖です。 「将来有望」といわれる色「浅葱色」を自分で選びました。 姉妹でも色の好みが随分違います。 今、お姉さんは嫁いでいます。結婚したら袖を短くして色無地で着ましょう! と言っていたのですが、何だかもったいなくて、まだ振袖のままです。 真美さんは、看護学校の卒業式で、お姉さんの振袖を借りて袴と一緒に着ました。 生活の中に結城紬がどっしりと根づいています。 ■このきもののすごいところ1 本場結城紬というものは、 世の中に「結城紬」は沢山出回っているように見えますが、その工法の特殊性などから「本場結城紬」というものの数は大変少ないのです。 しかし結城紬は、紬の中でも唯一国の重要無形文化財に指定された価値が高いものなので、「それを真似る」ことが昔からはびこっています。 本場結城紬を証明する証紙の絵を少しだけ変えたり、紛らわしい名前にしたりです。 本物の「本場結城紬」は、年間5000反の生産量で、それは常設展でいつも有るような商品では有りません。 そんな、大変すぐれた紬なのです。 ■このきもののすごいところ2 本場結城紬の色無地とは、 もしかしたら、 色無地は絣などの柄物よりもずっと簡単! と思っていらっしゃる方はいませんか? 織の世界ではそれは違います。 同じ色で全て同じように織って行かなければいけない作業の中に1ケ所でも難が有れば、それが目立ちます。 腰の力で縦糸の張り具合を調節しながら、上糸と下糸の間に杼(ひ)と呼ばれる道具で左右から横糸を通し、筬(おさ)で打ち込んでから、さらに杼を使って力強く横糸を打ち込む織の作業の手を緩めることはできません。 柄が有れば、それで多少ムラを吸収できるような所でも 力を抜かず、整然と織り進める色無地作りの作業は、並大抵のものでは有りません。 本場結城紬の色無地を織れる人は多く無いのです。 「お嫁に来てからずっと織っている」 というお母さんを中心に、誠実なご一家の中で作られる本場結城紬を、ぜひみなさまにお薦めしたいのです。 結城紬の色無地のほとんどが高機で織られたものです。 このように地機で織られたものは、ほとんど市販されていません。 大体地機の色無地のほとんどが受注で織られます。 そんな世界の織物をこのインターネットを使ってご利用いただけます。 しっかりした信頼の置ける機屋さんで誠実に織られている所をご覧いただくことも出来ます。 ご自分が注文なさった色無地が織られているところをぜひ見学にお越しください。 ■このきもののすごいところ3 本場結城紬の色無地で振袖を作れるなんて、 そんな数少ない貴重な本場結城紬の色無地で 「振袖を作って着る」なんて考えた人は偉い! こんな発想は、結城紬作りの中で育った美穂さんと真美さん姉妹が、ご自分の家族を誇らしく思う気持ちの現れです。 商品として、このような形で販売しているところはありません。 作り手と密な関係を持っている当店だから出来ること! 紬の王者 本場結城紬の色無地でお嬢様の振袖を作りましょう。 振袖用色無地を織らせていただきます。 本場結城紬でお好みの色の振袖を織らせていただきます。 色は、基本色11色の中からお選びいただくか、布や紙の色見本でご指定下さい。 ただし、色は、気候によって多少の色の変化が有りますので、ご了承下さい。 尚、基本色の色見本はお送りしてご覧いただけます。 工期(4〜6ケ月)も、全て手仕事なので若干の変更があることが有ります。 反物の長さ 4丈 幅1尺
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