六弁花文の縦縞部と菱形花文の縦縞部とが交互に繰り返されているこの文様は、主文・副文の別がなく、唐花文への初期的な過程を示すものであり、正倉院宝物・楽舞装束らしい半臂(短袖の胴着)の遺品に見ることができる經錦の織物であります