きもの美人 
初春 No.3 2001年  (14)





日本的なお顔立ちに、どんなきものも良く似合うんです。
古典柄もモダンも。

佐賀錦のバッグは、大きくて重宝なんですが、実は、きものとお揃いのバッグをお誂えしたいのです。
だけど、長身だから残布が出ないので作れない。
ああ〜ん、悲しい!


撮影は、染のまち落合のスタンプラリーに参加しながら行いました。


小堀紀子さん

紀子さんは、防衛大学校、情報工学科の修士で、自衛隊の2等海尉(中尉)さんです。

映画の中の軍隊で、「はは〜あ、中尉殿!」って言って最敬礼している軍人さんがいますが、
あんな世界なんですね。

うわお〜、見かけに寄らない!
うう・・ん、だから、この世は面白い。(笑)

子供の頃から、きものが大好きです。
憧れるのは、実は専業主婦
なんです。

だけど、男性と対等に仕事もしたい。
自衛隊は、公務員の中で一番男女差がないから選びました。
入ってみたら大変です。(^-^)



紀子さんの、きものへの想いは、人一倍強く、成人式に日本髪を結えない大学なら入学しない。と思って大学を選びました。
その想いは、ここ

きものを着て、髪を結う時間はかけがえのない、楽しい時間です。



  

紀子さんは、女性が防衛大に入学を許可
された第1期生です。
50倍の倍率を突破して入学し、
マスコミで随分大きく取り上げられました。
その分、責任も感じます。

完全階級社会です。
全寮制で、先輩は絶対です。
授業をサボったら外出禁止とか掃除の
罰なんかもあります。

消灯時間は夜10:30、勉強しても いけません。
読書なんて、とんでもない。

そんな社会があるのですね。

   
髪は,自分で結います。
アップにして、大き目のまげを
付けます。
自分が女らしくなる、とっても
嬉しいひとときです。

 
      


薄い色よりも、濃い目の黒・白
などのはっきりした色合いが
好みです。

まだまだ欲しいきものだらけです。
染の里で見た江戸小紋には
心引かれました。
いつかは、作りたいきものです。



  

すくいの帯、軽く良く締まります。
最近は、着付け教室で、独りで
結ぶ振袖用のふくらすずめや文庫
を習得しました。

   

きものが小紋なので、ちょっと強い
赤の帯や小物をあわせました。

着付けが、どんどん上達して、
ますますきものライフに、
のめりこんでます。
楽し〜い!
  

        




スタンプラリー主催者のお一人
染の里二葉苑のげんさんと けいちゃん
頼りになるげんさんと、温かい
けいちゃん
を見習って、
お嬢さん達も、
とってもお世話上手         


吉澤湯のし加工所で、湯のし機を
操作中。
蒸気を使い、布のしわを取り、布目を
まっすぐにし、反物の幅を一定に
そろえ、絹織物特有のつや、照りを
出します。

こちらも、6歳を筆頭に2人の
お嬢さんが、猛働きでした。
後継者問題、心配無用ですね、お父さん!


二葉苑で、東京更紗の型染め実演です。
東京で年間生産量400反の約1/4がここで
作られています。
何百回も型を置いて染める、技術と根気の
作業です。


丁寧な刺繍を刺しています。
このような作業実演や、作業場見学、
精緻な江戸小紋の展示など、普段は
なかなか見られません。
紀子さんも、ぜひまた来た〜い!
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