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歌舞伎の楽しみ方

 

きもので歌舞伎を見に行く会!   歌舞伎の楽しみ方

 

歌舞伎をたのしむ (その1)

「歌舞伎って、なんだかむずかしそう・・・」「セリフの意味がわかるかしら・・・」「着物を着るのは好きだけど長時間の観劇に不安が・・・」
といった心配を抱えていることはありませんか?

 

歌舞伎座歌舞伎座さよなら公演
五月大歌舞伎


平成21年5月2日(土)〜26日(火)昼の部


一、歌舞伎十八番の内 暫(しばらく)
       鎌倉権五郎    海老蔵 


私もはじめは「歌舞伎」を観て「わぁーきれい。迫力あるな。でも難しいな〜」と思っていました。
それでも、華やかな舞台や、粋なセリフ回し、役者それぞれのすばらしい演技や所作に魅力を感じ、歌舞伎が大好きになりました。

私はワイン関係の仕事をしています。
ソムリエ世界一の田崎真也さんは「「ワインは憶えてから愉しむものではなく、楽しんでから憶えるもの」と話しています。
「歌舞伎も覚えてから楽しむのではなく、観て楽しんでから、学びましょう」。

今日は歌舞伎座での過ごし方について、ご紹介します。


現在「さよなら公演」を行っている歌舞伎座は、1924年に建てられ、太平洋戦争の被害を乗り越え50年に改修。


2002年に国の登録有形文化財に指定されましたが、老朽化がすすみ、2010年より3年間かけて改修工事をします。

劇場の設備、とくに客席の椅子は、長時間座るに心地よいものとは言い難いです。

また、前席との間が狭いので、大きな荷物をもって座ることができません。

そこで、お勧めなのは、低反発座布団を持っていかれること。分厚いと座った時に頭の位置が高くなってしまい、後ろの人の迷惑になるのでお勧めしません。
私は無印良品の座布団を愛用しています。
お荷物やコート(上着など)はロッカーに入れてしまいましょう。劇場内のロッカーは数が限られているので、少し早めに行ってロッカーを確保するといいでしょう。

歌舞伎の幕間に食事ができますが、長くて30分。せっかく観劇で優雅に過ごしたいのに、ちょっと時間が短いです。
おなかがすいてしまう方には、休憩場所で食事をするなり、お席で食べることができます。売店にはお茶やビールも売っています。
食堂もありますが、開演前に予約を入れておく必要があります。

でもやっぱり優雅ではないかしら。観劇後、ゆっくり食事に行かれることをお勧めします。
じゃあ、幕間の時間はどう過ごすのでしょう。
売店では季節ごとにお菓子や手ぬぐい、役者の写真などが販売しています。
それを見て楽しむこともできます。

ちょっと外の空気を吸いに劇場を出ることもできます。その際には必ず半券(チケット)を持っていくことをお忘れなく。
近くには500円立ち飲みバーや、喫茶店などがあります。着物を着て、歌舞伎座の周りをぶらぶらお散歩するのも粋ですね。
天ぷら屋でグラスワイン一杯と天ぷらを2〜3注文して、また劇場にもどるのも、素敵ですよ。

 

歌舞伎をたのしむ (その2)

歌舞伎の見方でおすすめは「イヤホン・ガイド」です。
難しいセリフや、曲の意味、舞台装置の説明や、華やかな衣裳の見どころなどを
丁寧に説明してくれます。
舞台をみながら、イヤホンに流れる説明を聞いて、もっと気軽に歌舞伎を楽しむことができます。

役者の表情まで細かく見たい方は、オペラグラスを持っていくことをお勧めします。
粋な海老蔵の表情、美しい菊之助の表情など、今旬の若手人気役者をじっくり観察すると、 自分の日々の立ち姿、表情に、参考になることがあるかもしれませんよ。


余裕があれば、「筋書(すじがき)」を買って、あらすじや役者のインタビュー記事、関連情報を 深く追求することができますよ。
歌舞伎の筋書(プログラム)は20日頃になるとその月の公演の写真が入ります。
それまでは挿絵が入っています。

写真入りがほしい場合、筋書だけを月の後半に買いに出かける人もいます。
写真入りも挿絵だけでもお値段は変わりません。

とことん歌舞伎を楽しんでください。

 

次回は歌舞伎の見方についてご紹介します。お楽しみに。