○まず、沢山のきものと帯の中から、どのように着こなせるのかを
お話を聞きながら、判断して行きました。
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この中から、1枚ずつ検討して
まず、今、Y様がこのまま着ることをお薦めしないきものを選びました。 |
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○別にしておきたいきもの1
ピンクと紫のきものは、Y様のご年齢と雰囲気と異なりますから、 別になさって、必要に応じて染め替えるなどなさったら宜しいと思います。
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○別にしておきたいきもの2
裏が赤い黒の紗も、今風の雰囲気ではなく、着こなしも難しいですから
雨コートやコートになさった方が使い勝手が良いでしょう。 |
○夏の帯締め・帯揚げ
近所の呉服屋さんのコーディネートが物足りません。
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地元の呉服屋さんには、ピンク・水色・緑・というような、ありふれた色しか有りません。
これがそのコーディネートです。もっとおしゃれなコーディネートは無いでしょうか?
それに、夏の帯締め・帯揚げが足りません。
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こんなおしゃれな帯締めと帯揚げは、いかがでしょうか?
帯締めは、臙脂、白、グレーで味わい深くハイセンスな雰囲気です。
帯揚げは、薄茶色、グレー、赤茶色の3色、いずれも素敵な色合いで、3色を使っていただけます。
何よりも、Y様の「格好良さが似合う雰囲気」を
良く出してくれます。
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1枚の帯揚げで3色を出すことが出来ます。
左から、薄茶色、グレー、赤茶色

この帯締め・帯揚げは、他の夏の帯にも良く合います。
単衣のきものにも合わせていただけます。
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上の帯2枚は、夏の絣と夏帯 です。
左は、単衣のきものに夏帯です。
いずれのきものにもよく合う帯締めです。
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○使いずらい帯のコーディネートの仕方

この帯が使いずらいのは、Y様の雰囲気と違う雰囲気がするためでしょう。
こんな時は、「もっとY様らしい帯締め」をすることでもっと似合うようになります。
Y様らしさとは、「格好良さ」のあるものです。
こんな「格好良い帯締め」なら、Y様らしくて、帯から視線をずらしてくれます。
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○地味に見えるきもの・・どうしたら良いでしょう?
今まで、こんなコーディネートで着ていました。

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これでは、どうしても地味に見えてしまいます。 |

このコーディネートで着たときは、
「とっても地味ね!」 と言われました。
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★コーディネートの法則1
まず、帯締め・帯揚げで雰囲気を変える!
★コーディネートの法則2
次に帯で雰囲気を変える!
→
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こんな帯をなさったら、一変で素敵に着姿が変化します。
帯は、全体の着姿を決めるとても重要なアイテムです。
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○女らしさを加えることって出来ますか?
今までピンクは似合わないと思っていました。
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こんなシャープな色のピンクなら、Y様の格好良い雰囲気として使っていただけます。
ただし、お顔のそばではなく、帯締めや帯揚げなどとして、お顔から話した場所に使って女らしさを表現していただけます。
濃すぎないピンクで、このようにグレーが入ったものなどを効果的にお使いになると良いでしょう。
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○着こなしが難しいきもの・・合う帯が有りません。
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この大島紬は、反物の反物の時は素敵に見えたのですが、下手挙がってみると、何だか着こなせません。
この紬を素敵に着られたら良いのですが・・。
(女将から)
柄の雰囲気がにぎやかに見えてしまうこんなきものは、「引算のコーディネート」が必要です。
帯をプラスすることで、きもののにぎやかさが目立たなくなるような帯が欲しいです。
茶色い帯は、そんな帯になりますが夏帯なので、袷の帯で探したいですね。
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ちょっと古い雰囲気で地味に見えるきものですが、お母様譲りで好きなきものなので、何とか似合う帯を見つけて、もっと着たいです。
(女将から)
このきものは、少し古く感じられるので、品質が高くて味わいがある帯をなさることで、きものから目線をはずせるような帯を見つけられたら良いでしょう。
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○帯締めの選別
沢山お持ちの帯締め・帯揚げを使いやすく選別しました。
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山のような帯締めを、使いやすいもの、使い勝手が悪いものなどに分けて、整理しましょう。
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手前から、
1)使い勝手が良いもの
2)好みの帯締めです が、使い方が要注意なもの
3)使い易そうで、実は使い勝手が悪いもの
4)使わない方が良いもの
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中身を良く見てみましょう! |
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1)使い勝手が良いもの
オフホワイト、茶色、紫など、案外色数が少ないです。
お持ちのきものの多くに合いそうです。 |
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2)好みの帯締めですが、使い方が要注意なもの
強い色合いやはっきりしたストライプなどですから、気をつけて使わないと上品さが欠けることが有ります。
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3)使い易そうで、実は使い勝手が悪いもの
色や風合い・デザインの味気なさなどで、実際はなかなか使えない帯締めたちです。 |
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4)使わない方が良いもの
古いタイプの帯締めで、これを使うことで着姿がダウンしてしまう可能性が有ります
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○帯揚げの選別
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帯揚げも やはり沢山お持ちです。
色んな色が有るので、当分これらを使いまわせるでしょうが、中身を見て整理しましょう! |
↓ |
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使いやすいものから順番に手前から向こうに4つに分けてみました。 |
つまり! |
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これらの帯揚げは、とてもY様らしいので、お持ちのきものや帯に良く合うでしょう。
スカーフも、帯揚げとして使えますね。 |
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これらの帯揚げは、Y様がお好みのものです。
ただし、色やデザインが強いので、気をつけてお使い下さい。
「上品さ」を意識して使っていただきたい色合いです。 |
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Y様の雰囲気やお持ちのきものや帯には、なかなか合いにくい色合いです。
(黄緑の夏の帯揚げは、きもの次第で活用していただけます。) |
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このような絞りの帯揚げは、若い方にお使いいただいた方が良いでしょうし、強く濃い色の帯揚げは
ほとんど出番が無いと思われます。 |
■お好みや似合う色や雰囲気の確認
お持ちのきものや帯を判断するには、ご本人のライフスタイルの確認と
お肌映りとお好みの確認が必要です。
1)ライフスタイル
きもの好きだったお母様の影響を受けて、Y様は着付けを習ったり、そのお友達とお食事に出かけたりすることが多いです。
小学校の先生として、成人なさった息子さんにも応援されてきものを楽しんでいます。
2)お肌映りとお好み
お好みが確立していて、すっきりしたもので柄の少ないもの、グレーや茶色など、限られた色を着られることが多いのです。
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柄が多いものは似合わないと思っています。
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(女将から)
すっきりした雰囲気がお似合いですが、大きな構図のものなら柄が多くてもお似合いです |
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濃い色の方が似合うと思います。
薄い色は少し苦手です。
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(女将から)
確かにお肌映りが良いのは濃い目の色ですが、右の黒い訪問着は暗くてお顔映りが悪く感じます。
左の薄い色の訪問着はとてもお似合いなので色次第だと言えます。
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格好良い紬が好みです。
↓
2枚の八重山上布を当てていただきました。
黄味が入った左の縞よりも、はっきりした白に亀甲のような柄の右の方がずっとお似合いです。
帯は、左の茶色がすごくお似合いです。
赤味が少ない方がお似合いだと分かりました。 |
■こんな風にしてお送りくださいました。

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Y様は、水濡れが怖いので、ビニールに入れてからダンボールに入れてお送りくださいました。
このように、たとう紙は無い方が沢山入ります。
その上で、面談の当日、旅行鞄で追加のきものなどをお持ちになりました。
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