女将の部屋

10/31/2000
(火)
【自分の顔】
雑誌に掲載するためのゲラがあがって来ました。女将の顔写真も載っていて、「いやあ、こんな顔じゃあないのに」と言ったら、娘が「全くそのままの顔だよ」と可愛げ無く言います。「そうかなあ」と。
どんな人でも自分の姿形って、一番カッコイイ所だけを信じてる(たい?)。
自分の姿は、他人や鏡を通してしか見えないのがミソ。自分自身って案外分からない物ですね。
10/30/2000
(月)
【澤屋重兵衛さん】
きものの展示会に行って来ました。大好きな西陣の澤屋重兵衛さんの帯やきものを見て「好みだなあ〜。」とうっとりしていました。
以前の催事で見た、欲しいなと思うきものはもうなくなっていて、同じものは作れません、と。   
きものって本当に一期一会だと思います。
巡り合えて嬉しい。でも、もしなくなっていたら、それも運命と、無理をしない女将でした。  
10/29/2000
(日)
【ドキドキ、ワクワク】
女将の部屋が段々移動して、こんなところに来ました。私がアップ当初一番難しかったことが、「自分を出す」ことです。
自分に自信ないし、どうやって書いたらいいか手探り状態だったんだけど、「女将の部屋」を毎日書くことで、段々平気になりました。
習慣の力ってすごいですね。習慣の力で克服できない事って少ないかも。
私、まだドキドキしながらもワクワク楽しんでやってます。
10/28/2000
(土)
【メルマガ発行】
いよいよメールマガジンを発行します。不定期で出そうと思っていたのですが、改めて週2回の発行です。大丈夫かなと少し心配ですが、実は週3回発行しているサイトの方からお電話いただいて、励まされました。
「リリリ〜ン。こんにちは、○○で〜す。」と元気な声に、「きゃあ〜!○○さん」と黄色い声を出してしまいました。
その、メルマガを2万部も出している方から
の「頑張って下さい」の声に押されました。
電話をいただけて、とっても嬉しいです。いつも元気をもらうのは、「人」からです。そんな、力をあげられる人に私もなれればいいんだけど。
メルマガ、ご期待下さい。
10/27/2000
(金)
【クモの巣】
クモの巣が、すぐ張るってご存知ですか?
最近私は、自宅で仕事をする時間が長いのですが、ふと気が付くと、部屋の隅にクモの巣が張っていることが多いのです。いくら私が掃除をする回数が少ないからって、こんなに家中所狭しと動き回っているのに、とちょっと驚きです。
多分家族はそんな事に気づいてないと思います。

ほとんど見ないような部屋の隅っこやちょっとした隙間です。
人間はあたかも人間の天下のように思い込んでいるけれど、多くの動植物達と共存共栄しているわけであり、ちょっと力を緩めると他の動植物が変わりに存在感を発揮する弱肉強食の世界に変わりないんですね。ちょっと、クモを見直したりして(笑)。
10/26/2000
(木)
【得意不得意】
友人と話していたら、「えっ」と思うような事が続きました。
コンピューターに強くてどんどんメルマガを発行している人が「実は、キーパンチが不得意だから・・」と簡単なことにしり込みしたり、バシバシ仕事をしている人が「ええっ、そんな事私に出来ない」なんて言うんです。こんな人だから、これ位簡単だろうなんて言うのが、案外当てはまらない。
まあ、スーパーマンみたいな人ばかりじゃあないって言うのは安心したんだけど、
結局、だれでも得意不得意があるんだなっていう事ですね。
お互いに得意な分野を伸ばして、不得意なことは補いあう関係を作りたいものです。
10/25/2000
(水)
【米Yahooの出品依頼】
アメリカYahooのショッピングモールに出店しているお店から出品依頼を受けました。
「大変素晴らしいものを手がけていらっしゃる」と言っていただけました。米Yahooの出店のハードルはかなり高いらしいので、そのお店からのお誘いは魅力的です。
何よりも、牛首紬という商材の素晴らしさを再認識します。品質の良さ、着心地の素晴らしさは、販売していて、ますます強く感じます。
この良さをより多くの方にお伝えするのが、私の役目です。
どうやってお伝えするか。トップページはこれで良いか。メルマガは?と悩ましいばかりです。そんな私を見た方が、「とっても楽しそうね」とおっしゃるのだけど、とんでも無い、苦しいんですよ〜。
10/24/2000
(火)
さして嬉しい傘】
朝から雨でした。外出しようとして傘を手にとって、ふと思いました。「この傘ばかり使っている」と。他に普段使いの傘もあるのに、一番気に入った傘ばかりいつも使ってます。
他の傘も使ってあげようと思って、もっとおしゃれじゃない傘を持ってでかけたのだけど、心が弾みません。
私の傘なんて誰も見てないだろうけど、自分自身が「これは違う」と一番良く分かっているんですね。何が違うかって言うと、感性なんだと思います。
持って楽しい、さして嬉しくなる、そんなプラスアルファの感性を与えてくれる物を無意識の内に求めているんですね。こうして、使わない傘はますます使わなくなります。
10/23/2000
(月)
【きもの彩々】
きもの彩々のページをアップしました。きもの姿の方の写真や画像を募集します。
色んなシーンで、色んな着こなしをなさっている皆さんの姿を拝見したいです。
今、楽しみに待っているのは、牧子さんの写真です。
朝、ご主人を送り出した後、お子さんを学校に送り出すまでのほんの数十分の間にきものを着るそうです。
伊達締めも補正もなく、襦袢もなくざっと半幅を貝ノ口に締めてというカジュアルな姿で、
時には、その格好で洗濯物を干すこともあるそうです。
私、この話がとても好きです。きものへの情熱を感じます。
日常に流されてしまわない、こんな意欲や行動が、後に大きな夢の実現に結びつくんですよね。牧子さん、頑張って!
10/22/2000
(日)
【しつこく長襦袢】
お友達3人と待ち合わせて、日本料理を食べに行きました。私ともう1人の方がきものです。その方は、きもの道楽に近く、沢山のきものを持っているのですが、色んな話をする中で、「まあ、赤い長襦袢を着ているのね。さすがね」と誉められてしまいました。
先日来、紬の時の下着に気をつけている私は、むか〜し作った真っ赤な地に白い羽子板の模様が入った長襦袢をつけていたのです。
またしても、「見せるための長襦袢」を再確認しました。
今日は良かった。(ホッ!)
ちなみに、あれから紬用の長襦袢を作りました。出来上がりが楽しみです。
10/21/2000
(土)
【毎日更新】
毎日サイトの更新で、大変じゃないですか?と聞かれます。
きもの人は私にとっては自分自身だから、呼吸して食べて動くのと同様に、変化するのが自然だと思っています。
変化しないのは、立ち止まっているのではなくて、後退と同義語だとさえ思います。
なあんて言って、発送が忙しいからサイトのメンテができないんです。って言ってみたいものです。
もっとも、毎日更新を止めるのは余程の時だと思っています。
10/20/2000
(金)
【チラリの美学】
昨日の続き、きものの裏地の話です。きものは「チラリの美学」と言えるかもしれません。
歩いて、手を上げてと色んな動作に伴って、裏地(八掛、羽裏など)や下着(長襦袢)が見えてしまうのです。それをあらかじめ予測して色柄の選定をします。特におしゃれ着である紬の場合は、同系色やおとなし目ではなく、思い切り派手目や、他にない個性的な色柄を選ぶのです。だから、私が着ていたようなピンクの花柄みたいなありふれた物は「おかしい」とさえ言われます。
洋服で下着を見せたら露出狂だけど、きものではあたりまえ。興味深いですね。
このあたり、私はまだまだ未熟者だと思います。
研究の価値ありです。
10/19/2000
(木)
【きものって、めんどくさい?】
大島を着て、つづれの帯で、問屋さんに行きました。今日はちょっと決まってると自負していたのに、「その長襦袢じゃあダメだよ」と言われてしまいました。「きゃあ見られてる」と思いました。長襦袢も八掛けもしっかり見えているのですね。その店員さん、紬に合うもっとおしゃれな下着を着なさいと教えてくれたのです。きものの場合は頭の先からつま先まで「格」や「調和」「おしゃれ心」が必要で、全く何てめんどくさいと思うことがたびたびあります。でも、こんなこだわりこそ究極のおしゃれだわとも思います。よし、長襦袢あつらえて、こんどこそ。いつも「今度こそ」ですね
10/18/2000
(水)
【食べる幸せ】 
プレス・オールタナティブの取材を受けました。法政大学1年生2名がライターとカメラマンです。私は、「食べさせる」ことが大好きです。おこわを炊いたら、取材の後で沢山食べてくれて、6合のお米が瞬く間に無くなりました。小気味よい限りです。
人は食べると幸せになる。が、私の人生経験です。心置きない会話+美味しい食事+しゃれたお酒によって多くの場合楽しさが得られます。
季節は秋だから、アップルパイやスイートポテト、おこわを沢山作って、配ります。
少しでも幸せな顔をしてもらえたら、作った甲斐があります。
10/17/2000
(火)
最近、1週間の半分位は、きものを着ています。出かける時はほとんど。昨日は、衿合わせが決まらなくて、直す時間も無くて、着心地が悪かった。長襦袢の衿の合わせ方を変えたら、上手く行かなかった。明日またチャレンジ。きもの美人第4弾、松下悦子さんをアップしました。私がほとんどの方にお聞きするのは、下着。どんな物を着ていますか?と。外見も大事だけど、中身の補正や体への調整加減が気になります。その内にヒアリング結果をご披露しましょう。
10/16/2000
(月)
バッハコレギウムジャパンで有名な鈴木雅明さんと鈴木秀美さんのジョイントコンサートに行ってきました。チェンバロとチェロで、ご兄弟がバッハとビィバルディを素敵に奏でます。いつも明るい雅明さんの奥様や、ダンディーな指揮者の北原幸男さんとご一緒に、アンコール曲2曲まで聴いた後、鈴木家の幼児期の話等を楽しくお聞きしました。年に数回のこんな芸術的な時間ですが、最近は気の合う素敵な方々に巡り合えて、その輪が広がって、楽しさが何倍にも膨らむようになりました。
10/15/2000
(日)
きもの美人第3弾、金子 妙さんの撮影をしました。妙さんの楚々とした若さがきものと調和して良い感じ。きもの姿を見て、ご近所の方が近づいて来ました。うわあ、きものって引力がある。
また取材の依頼が来ました。法政大学の学生さん達が来宅して、取材状況を画像と音声に撮るそうです。残るものって、何だかあ〜大丈夫かな。私耐えられるかな?写真の撮影だって緊張した。撮る方が楽ですね。
10/14/2000
(土)
藍染め草木染めのページを作りました。私は白峰に惹かれます。あの自然の中から生まれ続けている紬であることが、牛首紬の良さを保ち続けているんだと思っています。いくら宇宙衛星が飛んだり、ネットが発達しても、母体である「産地」の重さに変わりは無い。草木や水や空気を大切な糧として、こつこつと一瞬一瞬を丁寧に紡いでいる価値は不変です。もしかしたら、スピードや革新と言った言葉に対抗できるのは、そんな素朴さなのかと思います。白峰、また行きたいな
10/13/2000
(金)
初めて、雑誌の取材を受けました。アスキーの「インターネットでお店をやろうよ」の来月号に2ページ掲載されます。朝からきものを着て、ライターの方にかなりしゃべって無事終えたら、眠くなって寝てしまいました。緊張して疲れたのかな。開店経緯を思い出してまとめたりしながら、つくづく思うのは、e-ビジネスは人間としての総合力であるという事です。これほど人間臭いものも少ないのでは。面白さもそこにあるのかもしれません。
10/12/2000
(木)
今井登茂子先生からお電話いただきました。登茂子先生は、私が20歳位の時、ノンノかアンアン(当時流行した雑誌)に掲載されていたコミュニケーションの先生です。その雑誌を10年以上捨てないで持っていたら、実際に巡り合えて、ご教授いただけて、本当に私にとっての大切な先生になりました。「先生冥利に尽きます」と言っていただけて生徒冥利に尽きます。先生のお声、だれの心にも響く、温かいすばらしい美声です。
10/11/2000
(水)
時々、リンク先が開かなかったり、画像が消えていたりして、ごめんなさい。毎日サイトのどこかをいじっているので、なぜか不具合が出てしまいます。
↓どうですか?女将の真摯な願いです。みなさんにもっと幸せになっていただきたいと思います。私、いつも幸せそうにしているから、段々周囲の人達が感染してきます。ただし、主人だけは不明。何を考えているのやら(笑)
10/10/2000
(火)
サイトの修正にとりかかっています。壁紙変えたり、画像サイズ調整したり。なかなか思うように行きません。技術的に未熟な所、イメージがわかないページ。あれこれやっても良い結果が出なくて、良くない所だけがはっきりします。それも貴重です。もっとシンプルに、もっと素敵に。尽きない追求でしょう。
つるべが落ちてしまったような秋模様です。お風邪を引かないように、ご自愛下さい。
10/9/2000
(月)
最近、新聞を読んだり、ニュースを聞くようになりました。夏の間はサイト作りに時間を取られて、最低限必要なことだけしかしませんでした。庭の花の水やりは残ったけど、社会状況は、最低限の中に入らなくなってきて、名古屋の水害も知りませんでした。知らなくても困らないと思ったら、なかなか日経新聞を開く気になれなかった。でも、今日まとめて読んだらやっぱり社会が分かって面白い。
面白いけど、以前と読み方が変わってきている。ぺージをめくるスピードがとても速い。きっと求めている情報が違ってきたんだと思います。ネットの世界に染まってきたのかしら?
10/8/2000
(日)
メルマガを発行しようと準備中です。最低週1回発行できたら良いのですが。
色んな方のメルマガを参考にして勉強中。それから、どこに住んでいても、ご自分で写した写真やデジタル画像のきもの姿をアップできるコーナーを作ろうと、四国高松の牧子さんとメール交換していました。ああ、やらなくちゃ。
10/7/2000
(土)
インターネットにどっぷりつかった毎日を過ごしていて、この世界の面白さにはまり込んでいます。無限の広がりと可能性を感じます。直接メールで声をかけて下さる方々と、その後ろでジット眺めていて下さる方々。私が発するエネルギーの量に応じた反応が返ってくるのだと思います。今日は、ヨーヨーマのSOUL OF THE TANGO を聞きながら1日ネットに向かいます。
10/6/2000
(金)
今日から、当日分だけをトップページに持ってきました。読んでくださいね。
昨日は、着付けの日でした。2ケ月で1級講師の免許が取れます。振袖、喪服から男子の着付けまで急ピッチで進みます。立ったり座ったり、帯を巻いたり解いたり、体力勝負です。私は袋帯が苦手なので、改良枕で簡単に結べるのが嬉しくて仕方ありません。夏前までは、毎夜11時にきものをとっかえひっかえ着て、家族の前に出没していました。主人も子供たちも、少しの事では驚きません。「今度は何だ?」って言う顔で静観してくれています。
10/5/2000
(木)
昨日まで、渋谷の東急東横店で石川県の物産展が開かれて、牛首紬が出展されていました。表敬訪問に行って、牛首紬姿の販売員さんと話をしていたら、話よりも着ている紬に眼が行って仕方ありません。グリーンの縞柄で、すっごく良い色と質感です。やっぱり牛首紬って良いなと思います。もっと多くの人に知って欲しい。次回物産展の開催は、10/31-11/6川口そごう、11/9-15上野松坂屋です。私も見に行きます。
10/4/2000
(水)
散歩がてら、野菜とお花を買いに出ました。野菜は、農家が庭先にまとめて置いて、1束100円の物。かごの前に「勝手に持っていったら、すぐに110番します」の張り紙が張ってあります。無人だからお金を入れずに持って行く人への警告だけど、それを読んでがっかりしました。人を信頼してない。「今日も良い日をお過ごし下さい」って書いたほうが、売上が伸びて、皆ハッピーになるのに、と思わずにいられません。そう思いながら花屋さんに行ったら、花束3束、本当は500円(それでも安い=浦和値段)なのに、「100円でいい。」と店主が言うのです。値切ってないのに。何だかとっても申し訳なくて借りを作った気分です。
そして帰宅したら、WWBの奥谷さん(同性もあこがれるチャーミングな女性)からメールで、次回の出版物で「きもの人」を紹介して下さるとのこと。
色んな方にお世話になったお返しをしようと思わずにいられません。まず、「きもの人」のお客様が幸せになっていただけるようにしたいと思います。それから、段々により多くの方が幸せになれるような事がしたいです。
10/3/2000
(火)
えびす屋のTOKOさんロックショップのYUMIKOさんと一緒に、情報交換のティータイムを持ちました。女同士、ネット通販のよもやま話をして、とっても参考になりました。その時、検索エンジンの話で、「Yahooに登録された」かどうかに及んで、「1週間前に登録されたっていうメールが来たけど、きっと間違いに違いない」と私が言ったら、「きっと登録されている」とYUMIKOさん。帰宅して、メールを良く見たら、やっぱりYahooでした。ウレシイ〜!これって光栄らしい。その上、月刊誌「SOHOコンピューティング」から掲載依頼が来ている。(キャア〜歓迎!)今日も最高に良い日でした。本当は、他にも良い話があるんだけど、書き切れないのです。
10/2/2000
(月)
土曜ドットコムが、メルマガの中で「きもの人」をトップで紹介して下さいました。感謝!そのメルマガで、元気カレッジという非営利学校が、秋冬講座の講師を募集していて、条件は、自分の持っている特技や知識を活かして、教える側も、教わる側も一緒に楽しむこと。私の特技は、人を元気にして自分も楽しくなることなので、その内に講師をやらせていただくことにしました。(自分勝手に決めてます) そんな事を考えていたら、ああそうだ。牛首紬を買って頂いた方が、楽しく元気になるようにすれば良いんだと分かりました。「きもの人」のお客様がとっても幸福になるように「気=エネルギー」を送ります。これ効くんですよ〜。
10/1/2000(日) 昨日は、わざわざ北海道まで行って、いくらを作って来たセミプロのクラシック歌手の方の招きで、いくらパーティーでした。北海道産の温かいお米に真っ赤ないくらが口の中でプッツンと割れて美味でした。そして、単衣のきものの着納めでした。
今日は単衣のきものを、まとめて丸洗いに出します。沢山汗をかいていれば汗取りが必要だけど、今回は全部丸洗いのみ。洋服だったら、ついつい後回しになる衣替えが、きものの世界のきまり厳守のお陰で、自分を甘やかさずにスムーズに進みます。