七五三のお母様のおきものは、子育てがほっと息をつけるようになって一段落の時期でも有ります。
お子様のおきもののご用意もありますが、私もおきものを着ようかしら?
と思われますね。
だけど、どんなおきものを着れば良いの?
これから長く着られて、借り物のようではなく、私らしくおしゃれがしたい!ですね。
新しくおきものを買われる方は、是非、きもののプロとご相談下さい。
七五三のお母様のおきものの格としては、江戸小紋、色無地、付け下げ、訪問着です。
では、どの格になさるかということは、それぞれのご家庭のライフスタイルに合わせないと
出番が少ないおきものになってしまいます。
フォーマルな機会が少なくて普段もお召しになりたい方は、江戸小紋でも良いでしょうし
いざという時しか着ない方には、訪問着が一番活躍してくれます。
次に、個性に合わせたいです。
どなたにも合うようなおきものは、あなたの個性を薄くして、どこの誰だか分からないきもの姿を作ってしまいます。
あなたらしくて素敵!
と言っていただけて賞賛を得られる着姿作りにはコツがあります。
  
  
1)肌の色、目、髪の色に合わせる
肌の色に合う色、合わない色は、しっかりと見極めないと悲惨です。
似合わない色は、そのままでは、いつまでも似合いません。
ピンクのお肌の方には、青、藤色、紫、グレーが合います。
イエローのお肌には、緑、オレンジ、茶が合います。
オークルのお肌には、薄い藤色、薄いピンク、薄いグレーが合います。
目や髪の色素が濃ければ、それだけ強くはっきりした色を着こなします。
逆に薄ければ、濃く強い色は合わなく、薄い色が合います。
似合わない色は、お肌をくすませて老けて、ぼけて見せます。
似合う色は、お顔を明るくくっきりと若々しく見せてくれます。
これは、色の調和で、大きな要素です。
似合わない色を着たければ、帯として着るとか、お顔から遠くに離すこと。
お顔との境に伊達衿や半衿に似合う色を持ってくること
似合わない色に目線が行かないように、強烈に似合う色をどこかに加えること。
などを行います。
2)個性に合わせる
外見の色の調和を図ることと個性に合わせることは全く別です。
個性とは、外見ではなく人の内面にある、こだわりや好き嫌いやどう思うかです。
縞柄より格子が良いとか、いや、ドットが好きとか市松柄が一番!とか
確かに、外見との相性も有るのですが、内面の意思の強さが着るもの選びに大きな影響を与えます。
可愛いものが好き。
目立ちたくない
人と同じじゃ嫌だわ。何か変わっていたい。
確かな情報があるきものが好き、
強さが無いと惹かれない。
誰から見られてもおしゃれで格好良くありたい。
などと、お互いに重視するものが、とても違っているのです。
3)最終目標
周囲にいらっしゃる★全員の方★が、
そのおきもの、とっても似合って素敵!
と言っても、
いいえ、私が求めているのはもっと違うのよ!
とおっしゃることが有ります。
また、絶対に、今日の私は素敵でしょ!
と思っても、
何だか似合わないわね。
と言われてしまうことも有ります。
こんな不幸をなくしたいので、目指すものは
自己満足度が高く、周囲の方々から、とても素敵!と賞賛していただける着姿です。
似合うとか素敵とかを判断するのは、あなた自身ではなく、あなたの周囲の方々なのだと思います。
ですから、それなりの役割を持たれる方のおきもの姿の重要度は高いです。
誰も、鏡を通してしか自分を見ることが出来ないので、ご自分を客観的に見ることはとても難しいです。
きものは、洋服に比べて広く体を覆いますし、色柄が豊富に有るので
より強くお召しになる方の個性を表現します。
それを上手に活用すれば、とても効果的な自己表現になります。
が、間違うと、とてもおかしいですね。
だからこそ、ご自分の個性や持って生まれた肌や髪の色などを生かして
効果的・積極的に素敵にきものを着ていただきたいです。
そんな全ての調整を行わせていただき、具体的にあなたが最高に満足いただけて
その着姿を周囲の方々から賞賛していただける着姿作りのお手伝いがコンサルティングです。
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