女将の部屋

女将の日記


3/31/2003(月)【桜】
着たいものを着ようと思って作ったきものが仕立て上がって来ました。 黒と白の大きな市松の紬です。どの帯が合うか迷う余地もなくって、合う物が ないので、真っ白な紬の帯を締めました。かなり目立つよ!って思うけど どうせ、きものは目立つのだから、いいじゃない!です。 そのきもの姿でドライブしたら、あちこちで桜が咲いて、春うらら。 わあ〜、すっかり春になりました。そう言えば、もうすぐ息子の 入学式、きもの姿のお母さん方が多いと言うので楽しみにしていましたが 京都に行くことになりそうで、京都高台寺の桜も良いものです。 娘の入学式の時も京都でした。 今日は、三原じゅんこさん騒動が有りました。毎日色々有って 「こうやって人生を楽しませてくれているんだ」と思います。


3/30/2003(日)【浴衣】
みどりさんがいらっしゃいました。浴衣が気になるみどりさんのお好きな色を探して行くと、シルバーグレーに紫で、女将の好みと似ています。こういう方は、うちに置いて有る物が大体合うんです。(笑) お似合いになる色を探していると、その方の個性が段々分かってきます。大人しそうな中に秘めた強い個性や、こう有りたいと望んでいるスタイルです。
ご自分でもなかなか分からない自分自身をきものが探り出してくれます。
まず色を探して、ご自分らしさを良く知ることから、きもの選びは始まります。


3/29/2003(土)【お煎茶の会】
煎茶道茶道東阿部流の埼玉支部結成20周年記念茶会が大宮で行われました。共香先生からのご案内で出席させていただきました。
でも、しまった〜〜。これは失態!!紬の訪問着を着て行ったら、参加者600名近くの方々の中に、紬を着た方がほとんど居なかったのです。共香先生に、「何を着たら良いでしょう?」って事前にお聞きしたら、「何でも良いのよ」っておっしゃいます。「えっ、先生、紬でも、小紋でも、化繊でも良いの?」「そう、何でも良いのよ。」って、心優しい先生はおっしゃいます。確かに、洋服姿の方もかなり居たのです。
だけど柔らかものと紬の風合いの違いは歴然でした。「ああ、お茶会は、やわらかいきものに限るわ・・」と思わずに居られません。
 


3/28/2003(金)【更紗のきもの】
智子さんの更紗のきものが染めあがったので、二葉苑さんに色の確認に伺いました。オレンジがお好きな智子さんが、この色でと指定した色は、思い通りに染めあがっていました。職人さん達がとても丁寧に染めて下さって、安心してお任せできるので、嬉しいです。時間と手間をかけ、とても贅沢な誂えになりました。落合の地は、智子さんが幼い頃から知っている土地なので、一層愛着がわくきものに成りますね。

3/23/2003(日)【素まんじゅう】
秩父に行きました。関越で1時間半、おみやげ物を売っているような場所は無いのだけど、今日は、車が何台か留まっている和菓子やさんを見つけて入ってみました。そしたらびっくり。7名ほどが順番待ちの行列を作っています。私も取りあえず並んで、「一体何を買えば良いかしら?」隣の方にお聞きしました。「皆さん何を買われますか?」って。そうしたら、「あれも美味しいよ。これもいいよ。」って。ところが、他の方は、黙って自分の番になると、「素まんじゅう10個」って言うんです。私も取りあえず、「素まんじゅう10個」と言いました。」その素まんじゅうは、お店には並んでいません。奥から包んで持ってくるから、中身が分からないまま持ち帰り。「ここはTVにも出たんだよ。美味しいよ。」とお客さんに言われたので、何だか分からないまま、お土産に持って行きました。中を開けたら確かに、何の化粧もしない素ッピンのおまんじゅうの中に沢山あんこが入っていました。「素・・・」って美味しそうに響くんですよね。「素うどん食べよう!」って、昔言われて、「えっ、そんな種類のうどんが有るのか?」と思いました。今日は、秩父に名物を見つけた日です。(*^m^*)


3/21/2003(金)【春分の日】
春分の日に相応しい好天です。沢山咲いたシンピジウムが奇麗。クリスマスローズも花盛り。先日から並べている本20冊ばかりを、空いた時間に読もうと思いながら読みきれずに気になっていました。ところが今日読んだ本は、それらの本を読む必要が無いと分からせてくれます。今必要なのはこれなんだと分かったので、ずらっと並べた本を書棚に整理しました。うう・・・すっきり。何でも整理整頓は大切だわ。スタッフに江川さんが入ってくれ、新潟から応援してくれます。心強いです。


3/19/2003(水)【イメージ】
大阪でお会いした方が、「この場所から地球の裏側が見えるんだ。そうでしょう?この場所でどんどん高く空の上に上がれば、地球の向こう側が見えるよ。」とおっしゃいました。ふう・・・ん。全くその通りですね。発想を変えれば、見えないものが見えてくる。大変だと思っているから、大変さを作り出していることが多いのかもしれません。イメージの中で出来上がったものは、実現度が高いのです。ああ、そうだ、メルマガを書かなきゃ(^^;)


3/15/2003(土)【京都】
春の大阪と京都を味わってきました。つい最近まで小雪が舞っていたという京都は、連日暖かくて、きものを見る嬉しさを後押ししてくれるようでした。京都ならではの格式高い色留袖や訪問着、男のきものを堪能して来ました。 お会いしたみなさまも有難うございます。それから、OSMC見学会で家具の青木さんを訪問して来ました。参考になることが沢山です。夜の祇園で出会った舞子さんたちも若くて奇麗でした。やはり京都は素敵です。


3/12/2003(水)【アンケート】
お客さまにアンケートを書いていただきました。きもの人へのご不満やご要望をお書きいただきました。おおおお・・・お聞きして良かったことが沢山有ります。ああ・・・そうなんだと気付かせていただいています。その中でどなたもが書いて下さったことが、メールが早いとか、早くてびっくりするなどです。驚かせてごめんなさい。これでも余り早くないと思っているのです。 明日から京都・大阪です。早朝から夜中まで、しっかり関西の空気を吸ってきます。その間、スタッフがメール返信させていただきますので、宜しくお願いします。


3/10/2003(月)【読書】
最近、読書を余りしなくなっています。 だけど、人にばかり聞いていられない問題も有って、結局頼れるのは書籍です。例のごとく20冊ほど積み重ねて片っ端から読み進み、出会いたい人や考え方を探しました。NTTの104でその出会いたい人の連絡先を探して、大阪でお会いする事になりました。セミナーを受講しようかと思ったらセミナーは今は開催していなくて、1度お話をお聞きしたら理解できるようです。大阪の友人も誘って一緒に伺う事になりました。
いやあ〜、本は知識の宝庫です。 本には、ホントーに色んな事が書いて有ります。嬉しくなることばかりです。もっと早く読めば良かったと思うけど、今、求めているから頭に入るのでしょうね。


3/7/2003(金)【卒業式】
送辞を読む2年女子の文章は、そのまま文章作成の模範例に使える位上手かったです。それを受けて答辞を読む卒業生代表の男子は、初めから涙声、途中で涙ぐんで読めません。となれば、こちらも先生方も多くの参列者が涙する。「男だろう!泣くなよ。」と言いたくなるのもつかの間。私は溢れる涙がきものの衿に当っては困るので、出したくないけど白いハンカチを出して顔に何回も当てました。351名の卒業生が巣立つ高校の卒業式。我が息子は、私がきもの姿で来賓席に座っているのを意識して不自然な動作で舞台の壇上から降りて来ます。校長先生が卒業生全員に一人ずつ卒証書を授与して下さるのです。ああ、感動の卒業式が終わったと思ったら、式典後の説明会で、いつもは元気一杯の学年主任の先生が、「立って泣くとあんなに足ががくがくするとは、初めて知りました。」と言って驚かされました。その後の謝恩会、30数名の先生方の口からでる言葉は、「こんなに良い学年は初めてです。」「ああ、また泣けてきます。」「謝恩会に、こんなに多くの方が出席して下さって驚きました。」というようなものばかり。それほどに、生徒と先生と、そして保護者も良い時間を過ごさせていただいた息子の高校生活が終わりました。私のPTA活動も終わってしまったけれど、かけ替えのない豊な経験をさせていただきました。息子君、有難う。
ついでに今日の卒業式のきものは黒地にピンクの菊のつけ下げ。謝恩会は、薄いクリーム色の江戸小紋の訪問着で、どちらも正解でした。大雨の中きもので参加も、もちろん大正解です。(*^m^*)


3/6/2003(木)【きものdeカーネギー】
楽しみにしていたきものdeカーネギーが中止になりました。アメリカの情勢が思わしくなく、安全が危惧されるのです。それも訪問先がニューヨークとワシントンですから、全く運悪くです。バッハコレギウムも辛い立場のようです。先が見えない春を目の前にして、サッカーや音楽関係でアメリカ訪問を見合わせる所も多くなっています。お申し込みをいただいた方々には大変ご迷惑をおかけします。残念ですが、また平和な頃を選んでツアーを組みたいものです。世界が平和であることを祈っています。


3/4/2003(月)【着たいものを】
昨日まで有楽町交通会館の展示会に3日間行っていました。毎日何を着ようかなと悩みながらも心はうきうき。普段は紬が多いのですが、今回は気楽に着たいものを着させていただきました。結局、大島と牛首と江戸小紋でした。私は、今までどうしても着たいと思うきものがなかなか有りませんでした。今回、きものをあれこれ着て、もっと自由で良かったんだと思いました。きものの世界を気にしたのだと思います。もっと自由に、もっと自分らしく着たら良いのです。きものだからと考える必要は余り無く、留意するとしたら、TPOや格だけでしょう。それよりも色や雰囲気などで、自分らしく装うこと・・そう、もっと自由に、もっと素敵になんですね。